クリニック予約システム導入事例3選|効果とおすすめ9社を比較

※本記事は2026年10月時点の情報に基づいています。
クリニックの予約システム導入事例では、最大90分だった待ち時間が予約患者では平均15分以内に短縮、電話応対数が約50%減少するなど、具体的な成果が報告されています。
ただし、十分な効果を得るには、診療科や患者層に合ったサービスを選ぶことが重要です。
本記事では、内科・脳神経外科・眼科の導入事例を紹介するとともに、主要9サービスの機能・料金比較、予約方式の選び方、乗り換え時の注意点、補助金やセキュリティ対策まで解説します。
この記事の要点
- 導入事例では待ち時間の短縮や電話応対数の約50%削減、予約率35%から65%超への向上などの成果が報告されている
- 新規開業クリニックの導入率は2019年時点で62%、診療所全体では2024年時点で21.9%。さらに、2025年の調査では乗り換えの割合が前年の9%から20%へ上昇している
- 予約方式は時間帯予約・順番待ち予約・時間指定予約の3種類があり、診療内容や患者層に応じた選択が重要
- 「デジタル化・AI導入補助金2026」は通常枠で最大450万円が対象。交付決定前の契約・支払いは補助対象外となる
- 電子カルテとの連携範囲に加え、二要素認証や医療機関と提供会社の責任分担など、セキュリティ対策の確認も欠かせない
クリニックの予約システム導入事例でわかる効果とは?

クリニックの予約システム導入によって期待できる効果は、待ち時間の短縮・電話応対の削減・予約管理の効率化です。
実際の導入事例では、以下の成果が報告されています。
- おかだクリニック(内科・循環器内科):最大90分だった待ち時間が、予約患者では平均15分以内に短縮
- 高木外科内科医院(内科・脳神経外科):Web予約や電話自動応答の導入によって電話応対数が約50%減少
- ハマダ眼科(眼科):予約システムの導入から半年で予約率が35%から65%超に向上
予約システムは、患者の利便性向上だけでなく、受付スタッフの負担軽減にも役立ちます。
ただし、得られる効果は診療内容や運用方法によって異なるため、自院の課題に合ったサービスを選ぶことが重要です。
クリニックの予約システム導入率はどのくらい?最新データで解説
クリニックの予約システム導入率は、新規開業施設で62%、既存施設を含む診療所全体では21.9%です。ただし、調査年や対象が異なるため、単純な比較はできません。
導入状況に関する主な調査結果は、以下のとおりです。
新規開業時には予約システムの導入が進んでいる一方、既存施設を含めると普及の余地があることがわかります。
なお、厚生労働省の調査によると、2024年10月1日時点で活動中の一般診療所は105,207施設です(出典:令和6年医療施設調査・病院報告の概況|厚生労働省)。
診療所の施設数を踏まえても、予約システムの導入を検討する余地は大きいと考えられます。
予約システムの乗り換え需要が拡大している
ミーカンパニーが2024年10月に実施した調査によると、全国の医療機関における診療予約システムの導入件数は、前年比で4,435件増加しました(出典:ミーカンパニーが調査|PRTIMES)。
さらに、2025年11月27日公表の調査では、他社システムからの乗り換え(リプレイス)が増加していることも明らかになっています。新たな導入件数に占める乗り換えの割合は、前年の9%から20%へと11ポイント上昇しました(出典:診療予約・ICTデータセット2025|PRTIMES)。
予約システムの普及が進むなか、初めて導入するだけでなく、既存サービスの機能や使い勝手を見直す動きも広がっていると考えられます。
診療科によって予約システムの導入傾向が異なる
クリニックの予約システムは、診療科によって導入が進んでいるメーカーに違いがあります。
ミーカンパニーが2025年11月27日に公表した調査では、診療科別に導入件数が多いメーカーとして、以下が挙げられています。
- 小児科・眼科・皮膚科:ドクターキューブ
- 産婦人科・産科・婦人科:メドレー
- 精神科・神経科・心療内科:エムスリーデジカル
また、SCUEL DATAの2024年調査では、各メーカーの導入施設に占める開業10年以内の医療機関の割合が、DONUTSで76.3%、エムスリーデジカルで75.6%、GMOリザーブプラスで69.7%でした(出典:SCUEL DATA・2024年調査)。
一方、2024年10月の調査によると、全国の診療所におけるオンライン診療システムの導入率は5.8%、Web問診システムは5.2%にとどまります(出典:開業10年以内の医療機関におけるICT予約システム導入率ランキング|SCUEL)。
予約システムだけでなく、オンライン診療やWeb問診など、診療業務を効率化するICTサービスにも普及の余地があると考えられます。
予約システムの主な方式は?時間帯予約・順番待ち・完全予約制の違い

クリニックの予約方式は、主に「時間帯予約」「順番待ち予約」「時間指定予約」の3種類です。それぞれ仕組みや適した診療内容が異なるため、患者の来院傾向や診察時間を考慮して選ぶ必要があります。
以下の表で、各方式の特徴を比較します。
| 予約方式 | 仕組み | 向いている診療科・状況 | 主な効果 |
|---|---|---|---|
| 時間帯予約 | 一定の時間枠に複数人の予約を受け付ける | 内科・皮膚科など、来院時間を分散したい診療所 | 待ち時間の短縮・混雑の平準化 |
| 順番待ち予約 | 当日の診察順を確保し、受付番号に沿って診察する | 小児科・耳鼻科など、当日受診が多い診療所 | 院外待機・待合室の混雑緩和 |
| 時間指定予約 | 患者ごとに診察時刻を指定する | 自由診療・検査・カウンセリング | 診療スケジュールの管理・人員配置の効率化 |
時間帯予約は、「10:00~10:30に5人」のように枠を設定する方式です。来院が特定の時間に集中するのを防ぎ、待ち時間の短縮につなげられます。
順番待ち予約は、診察時刻を指定せず、受付順に患者を案内する方法です。待ち状況を確認できるシステムなら、自宅や車内で待機しやすくなります。
時間指定予約は、患者ごとに診察時刻を設定する方式です。診療時間を予測しやすい自由診療やカウンセリングに適しており、完全予約制の運用にも活用できます。
なお、複数の方式を組み合わせられるサービスもあります。例えば、Wakumy(ワクミー)は時間帯予約と順番受付の併用に対応し、ドクターキューブは時間予約・順番予約・時間帯予約を診療内容に応じて組み合わせられます。
診療内容によって予約方式を使い分けることが、患者の利便性向上と受付業務の効率化につながります。
【導入事例】予約システムで待ち時間や業務負担はどう変わる?
導入事例が示す効果は、待ち時間の大幅短縮と電話・精算業務の削減に集約されます。ここでは具体的な数値で見ていきましょう。
事例1:最大90分の待ち時間が予約患者では平均15分以内に(内科・循環器内科)
おかだクリニックでは、患者の来院が特定の時間帯に集中し、待ち時間が最大90分に達することが課題でした。混雑状況を予測しにくく、スタッフの負担も増えていました。
予約システムの導入後は来院時間が分散され、予約患者の待ち時間が平均15分以内、予約なしの患者でも平均30分以内に短縮されています。
さらに、導入から半年で予約システムの利用率が60%を超え、スタッフが来院予定を把握しやすくなった点も成果です。
出典:アイアコス
事例2:電話応対数を約50%削減(内科・脳神経外科)
高木外科内科医院では、MRI・CT検査の予約を電話と紙の台帳で管理しており、受付業務や診療が中断されることが課題でした。
そこで「メディカル革命 byGMO」を導入し、Web予約や電話自動応答システム(IVR)を活用したところ、電話応対数が約50%減少しました。
以前は午前中に30~40本あった電話が10~20本程度に減り、スタッフが受付や会計、検査準備に集中しやすくなっています。
事例3:予約率が35%から65%超に向上(眼科)
ハマダ眼科では、患者の予約情報を一元管理できる仕組みがなく、受付や看護師などのスタッフが効率よく予約を管理できる環境を求めていました。
そこで、診療予約・受付管理システム「ドクターキューブ」を導入。院内で予約情報を共有できるようになり、予約率が導入前の35%から半年後には65%超に向上しました。
さらに、診察内容に応じて必要な検査や処置を事前に把握しやすくなり、スタッフの業務効率化にもつながっています。
出典:ドクターキューブ
高齢患者やITが苦手な層にシステムは浸透する?対応策

高齢患者が多いクリニックでも、操作しやすい予約システムを選び、電話予約などの手段を残すことで、利用を促進できます。
実際に、おかだクリニックでは患者の平均年齢が77~78歳でありながら、導入から半年で予約システムの利用率が60%を超えました(出典:アイアコス)。
高齢患者やIT操作が苦手な方への主な対応策は、以下のとおりです。
- IVR(電話自動応答システム)の併用:音声ガイダンスに従って予約できる仕組みを設け、Web操作が苦手な患者にも対応する
- LINE予約の活用:普段使い慣れたLINEから予約できるようにし、新しいアプリを覚える負担を減らす
- 受付での操作案内・QRコード掲示:初回利用時にスタッフが手順を説明し、院内の掲示物から予約ページへ誘導する
- 家族による代理予約への対応:本人が操作できない場合に備え、家族が代わりに予約できる仕組みを用意する
ただし、多機能なシステムが必ずしも適しているとは限りません。操作が複雑になると、患者だけでなくスタッフの負担も増える可能性があります。患者層に合った予約方法を用意し、誰でも操作しやすいシステムを選ぶことが、利用率の向上につながります。
電子カルテ・ORCAとの連携はどこまでできる?確認ポイント
予約システムを選ぶ際は、自院の電子カルテやレセコンと連携できるかだけでなく、共有できるデータの範囲を確認することが重要です。
厚生労働省の令和5年医療施設調査によると、一般診療所の電子カルテ導入率は55.0%でした(出典:電子カルテシステムの普及状況の推移|厚生労働省)。
予約システムとの連携を検討する際は、以下の4項目を確認しましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 連携範囲 | 患者情報・予約状況・受付情報など、共有できるデータ | 連携対象外の情報は手入力が必要になる |
| ORCA連携 | 日医標準レセプトソフトとの接続可否・共有項目 | 対応していない場合、レセコンとの二重管理が残る可能性がある |
| 連携方式 | API・CSVなどの接続方法と更新頻度 | リアルタイムで情報が反映されるとは限らない |
| 対応機種 | 自院で使用している電子カルテ・レセコンのメーカーや製品名 | 同じメーカーでも機種やバージョンによって対応が異なる |
ORCA(日医標準レセプトソフト)は、日本医師会が開発を主導したレセプト作成ソフトです。院内サーバー型やクラウド型があり、利用形態に応じて費用が発生します(出典: WebORCA クラウド版|日本医師会ORCA管理機構)。
予約システムとの連携により、患者情報の転記や受付状況の確認にかかる手間を減らせる場合があります。
例えば、メディカル革命 byGMOは60機種以上の電子カルテとの連携実績があり、API連携にも対応しています(出典:公式FAQ|メディカル革命 byGMO )。
また、デジスマ診療はデジカル電子カルテとの連携、CLINICS予約はCLINICS電子カルテとの組み合わせが可能です。
ただし、連携できる項目や利用条件は製品によって異なります。導入前に対応機種・データの連携範囲・追加費用を確認し、デモ画面などで実際の操作を確かめましょう。
主要なクリニック予約システム9選を比較
クリニック向け予約システムは、集患に強いタイプ、多機能なタイプ、低価格で導入しやすいタイプなどに分かれます。
必要な機能や費用は診療科・患者数・運用方法によって異なるため、自院の課題に合ったサービスを選ぶことが重要です。
以下の表で、主要9サービスの特徴と料金を比較します。
| サービス名 | 特徴 | 初期費用/月額の目安 | 向いている院 |
|---|---|---|---|
| メディカル革命 byGMO | 予約管理・Web問診・LINE予約・決済など幅広い機能に対応 | 初期0円/月1,980円~(従量課金あり) | 院内業務をまとめて効率化したい院 |
| ドクターキューブ | 導入実績6,000件以上。時間・順番・時間帯予約を組み合わせ可能 | 要見積もり | 診療内容に応じて予約方法を使い分けたい院 |
| デジスマ診療 | 予約・問診・受付・決済を一元管理。デジカル電子カルテと連携 | 初期0円/月15,800円~(税抜) | 受付から会計まで効率化したい院 |
| Wakumy(ワクミー) | 時間帯予約と順番受付の併用、Web問診Symviewとの連携 | 要問い合わせ | 診察前の情報収集を効率化したい院 |
| アポクル予約 | 時間帯・順番待ち予約に対応。Calooとの組み合わせも可能 | 初期0円/月10,000円~(セット契約時) | Web予約と集患を両立したい院 |
| CLINICS予約 | CLINICS電子カルテなど、同一シリーズの製品と組み合わせ可能 | 要問い合わせ | メドレー製品を活用している院 |
| くりざーぶ | アプリ・会員登録不要。シンプルなWeb予約機能を低価格で提供 | 初期0円/月2,915円(税込) | 費用を抑えてWeb予約を始めたい院 |
| コノヒ | LINEから日時指定・当日順番・予防接種予約が可能。デジタル診察券にも対応 | 要問い合わせ | LINE予約を導入し、受付業務を効率化したい院 |
| 3Bees | オンライン診察予約・順番管理・LINE予約に対応。待ち状況も可視化 | 要見積もり | 診察予約と待合室の混雑管理を一元化したい院 |
※料金はプランやオプションによって異なります。導入前に各社の公式サイトで確認してください。
集患力を重視するなら
新規開業や患者数の増加を目指すクリニックには、アポクル予約が選択肢になります。時間帯予約・順番待ち予約に対応しており、病院検索サイト「Caloo」と組み合わせた運用も可能です。
初期費用は無料で、月額料金はCalooプレミアムとのセット契約で10,000円、予約システム単独では20,000円です。
集患と予約管理をまとめて強化したいクリニックに適しています。
機能を一元化したいなら
予約受付から問診・会計まで効率化したいクリニックには、メディカル革命 byGMOやデジスマ診療がおすすめです。
メディカル革命 byGMOは、電子カルテ連携や予約枠の柔軟な設定に対応しています。月額1,980円から利用できますが、院内全体の予約管理に適したスタンダードプランは個別見積もりとなります。
一方、デジスマ診療は初期費用0円・月額15,800円(税抜)から利用でき、予約・問診・受付・決済をまとめて管理できます。
必要な機能だけでなく、初期費用やオプション料金も比較しましょう。
手軽・低コストで始めたいなら
初期費用を抑えてWeb予約を導入したいクリニックには、くりざーぶが向いています。
初期費用0円・月額2,915円(税込)で利用でき、患者は専用アプリのインストールや会員登録なしで予約できます。
また、初回1カ月の無料試用期間があり、契約後は最短当日から利用可能です。
ただし、複雑な予約管理や他システムとの連携を重視する場合は、必要な機能を備えているか事前に確認しましょう。
予約システムの乗り換え(リプレイス)で注意すべきことは?
予約システムを乗り換える際は、既存データの移行範囲と新しい運用ルールの整備が重要です。準備が不十分だと、予約情報の引き継ぎ漏れや受付業務の混乱につながる可能性があります。
乗り換えを検討する際は、以下の4点を確認しましょう。
- 予約・患者データの移行範囲:既存の予約情報や患者情報を引き継げるか確認する。移行できない項目は手作業での登録が必要になる
- 切り替え時期の調整:予約の少ない期間を選ぶ、または新旧システムの並行稼働期間を設けて混乱を防ぐ
- 運用ルールの見直し:予約枠の設定・キャンセル対応・スタッフの操作手順を新システムに合わせて整備する
- 患者への事前案内:予約方法や受付手順の変更を院内掲示・公式サイト・LINEなどで周知する
また、乗り換え前に、現在のシステムで感じている不満や課題を整理しておくことも大切です。
多機能なサービスを選ぶだけでは、業務効率が改善するとは限りません。自院で解決したい問題を明確にし、必要な機能と移行サポート体制を比較しましょう。
導入費用はいくら?補助金「デジタル化・AI導入補助金2026」の活用

クリニックの予約システムは、初期費用0円・月額数千円から導入できるものもあれば、多機能なサービスでは数万円以上かかる場合もあります。
導入費用を抑えたい場合は、「デジタル化・AI導入補助金2026」の活用も選択肢です。通常枠では、対象となるソフトウェアの購入費やクラウド利用料などに対し、最大450万円の補助を受けられる可能性があります。
ただし、すべての予約システムが対象になるわけではありません。また、交付決定前に契約・支払いを行った経費は補助対象外となるため、申請条件を事前に確認することが重要です。
補助金の種類や対象となる予約システム、申請手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
▼関連記事
セキュリティは大丈夫?ガイドライン第7.0版と二要素認証
クリニック向け予約システムでは、患者の個人情報を扱うため、不正アクセス対策やデータの安全管理が重要です。
厚生労働省が2026年6月に公開した「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第7.0版」では、二要素認証の対象が明確化されました。
二要素認証とは、パスワードと認証アプリの確認コードなど、異なる2種類の要素を組み合わせて本人確認を行う仕組みです。なお、対応が間に合わない医療機関には経過措置も設けられています。
出典:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第7.0版|厚生労働省
また、クラウド型の予約システムを選ぶ際は、医療情報の安全管理に関する「3省2ガイドライン」への対応状況も確認しましょう。
具体的な確認項目は、以下のとおりです。
- 二要素認証への対応:管理画面へのログイン時に、複数の認証要素を組み合わせられるか
- データの安全管理:通信の暗号化やアクセス制限、バックアップなどの対策が講じられているか
- 責任分界点の明確化:システム提供会社と医療機関それぞれの管理責任が契約書などに示されているか
クラウド型では、システムの保守を提供会社に任せても、患者情報の適切な取り扱いやスタッフのアカウント管理など、院側に求められる対応があります。
▼関連記事
自院に合う予約システムの選び方は?5つの判断基準
クリニックの予約システムを選ぶ際は、診療科・患者層・既存システムとの連携・費用・運用体制の5つを比較しましょう。
機能の多さや料金だけで判断せず、自院の課題を解決できるサービスを選ぶことが重要です。
具体的な判断基準は、以下のとおりです。
- 診療科と予約方式の相性:当日受診が多い小児科・耳鼻科は順番待ち予約、来院時間を分散したい内科は時間帯予約など、診療内容に合った方式を選ぶ
- 患者層に合った操作性:高齢患者が多い場合は、電話予約やLINE予約など、使いやすい受付方法を用意できるか確認する
- 既存システムとの連携:電子カルテ・ORCA・レセコンとの連携範囲を確認し、二重入力などの手間を減らせるか比較する
- 導入・運用コスト:初期費用・月額料金・オプション費用を含めて試算し、補助金の対象になるかも調べる
- 運用体制と機能のバランス:スタッフが無理なく操作でき、予約変更やキャンセルなどの日常業務に対応できるサービスを選ぶ
選定に迷った場合は、自院で最も改善したい課題を明確にすることが大切です。例えば、待ち時間の短縮なら予約枠の最適化、電話対応の削減ならWeb予約やIVR、集患強化ならLINE・Googleとの連携機能が選択肢になります。
複数のサービスを比較し、必要な機能と費用のバランスを見極めましょう。
よくある質問(FAQ)
高齢の患者が多いクリニックでもWeb予約システムは使ってもらえますか?
高齢患者が多いクリニックでも、操作しやすい仕組みを用意すれば利用が期待できます。
実際に患者の平均年齢が77~78歳のおかだクリニックでは、導入半年後に予約システムの利用率が60%を超えました。Web操作が難しい方には、電話予約やスタッフによる操作案内などを併用するとよいでしょう。
予約システムは高機能なものを選ぶべきですか?
必ずしも高機能なシステムが適しているとは限りません。
機能が多すぎると操作が複雑になり、スタッフの負担が増える可能性があります。診療科や患者層、院内の運用体制に合った機能を選ぶことが重要です。
予約システムを導入すれば待ち時間は自動的に解消されますか?
導入するだけで待ち時間が解消されるわけではありません。
患者数や診察時間に合わせた予約枠の設定、受付手順の見直しなども必要です。予約方式と院内の運用ルールを合わせて改善することが、混雑緩和につながります。
補助金を使えばパソコンやタブレットを安く購入できますか?
条件を満たせば、購入費の一部が補助対象になる可能性があります。
「デジタル化・AI導入補助金2026」のインボイス枠(インボイス対応類型)では、対象ソフトウェアと組み合わせたPC・タブレットなどの購入費について、最大10万円(補助率1/2以内)の補助が設けられています。
ただし、インボイス対応の要件があるため、一般的な予約システムとPCの組み合わせが必ず対象になるわけではありません。
システムの導入・支払い後に補助金を申請できますか?
原則として、後から申請することはできません。
「デジタル化・AI導入補助金2026」では、交付決定前に契約・発注・支払いを行った経費は補助対象外です。必ず申請手順を確認し、交付決定後に契約や導入を進めましょう。
電子カルテと連携できれば、データはすべて自動同期されますか?
連携対応と記載されていても、すべての情報が自動同期されるとは限りません。
患者情報のみを共有するサービスもあれば、予約・受付状況まで連動できるものもあります。自院で使用している電子カルテとの互換性や連携範囲を導入前に確認しましょう。
まとめ
クリニックの予約システムは、患者の待ち時間短縮や電話応対の削減、受付業務の効率化に役立ちます。
実際の導入事例では、最大90分だった待ち時間が予約患者では平均15分以内になったほか、電話応対数を約50%削減した医療機関もあります。
ただし、十分な効果を得るには、自院の診療内容や患者層に合ったサービスを選び、運用方法も見直すことが重要です。
導入・乗り換えを検討する際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 予約方式:時間帯予約・順番待ち予約・時間指定予約から診療内容に合った方式を選ぶ
- 必要な機能:Web予約・LINE連携・IVRなど、自院の課題を解決できる機能を見極める
- 既存システムとの連携:電子カルテ・レセコンとの対応状況やデータの共有範囲を確認する
- 費用と補助金:初期費用・月額料金・追加費用を比較し、補助金の対象条件も調べる
- 運用・セキュリティ体制:スタッフの操作性に加え、認証方式や責任分担を確認する
予約システムは、機能が多いほど効果的とは限りません。本記事の比較表や導入事例を参考に、自院の課題・予算・運用体制に合ったサービスを選びましょう。
おすすめ予約システム
おすすめCOLUMN
COLUMN
コラム
CATEGORY
カテゴリー
TOPICS
トピックス





