【2024年版】予約管理システム比較

理容室向けの予約システムを徹底比較!

公開日:2024.10.30 更新日:2024.10.30

近年は理容師の志願者が減少し、理容室の数も少なくなってきました。
昔に比べて、顧客数や売上が減ってきたというお店も多いのではないでしょうか。

しかし、理容室は固定客比率が高いという特徴があります。
そして、固定客を掴むには予約しやすいかという点も重要なため、予約システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

本コラムでは、理容室における予約システムの導入のメリットや必要な機能、選び方を解説します。

理容室によくあるお悩み

まずは、理容室の運営におけるよくあるお悩みについて見ていきましょう。
予約システムの導入は、理容室の運営におけるお悩みの解決につながります。

理容室の客数が減少している

理容室は、ここ18年間で約2万店舗減少し、従事する理容師も約3万人減少しました。

新規理容師免許登録者はピーク時の4分の1程度で、若い理容師も少なくなっています。
店舗や理容師が減少しているということは、その分利用者も減少しているということです。

理容師と美容師の大きな違いに、ひげ剃り・顔剃りができるかできないかという点が挙げられることもあり、理容室=男性が行くところというイメージを持たれることも多くあります。

実際に主な利用者は40代以上の男性で、女性や若い男性の利用はわずかしかありません。
また、10分カットと呼ばれるような低価格のチェーン店の増加も、利用者減少の動因のひとつでしょう。

客層が高くアナログな予約方法を採用している

インターネット調査によると、理容室の主な利用者は40代以上の男性で、40~70代男性は50%以上が理容室を利用しています。

しかし、20~30代男性の利用数は30%以下で、女性はたったの2%に過ぎず、この結果からも理容室の客層の高さが伺えます。

利用者の年齢層が高い理容室では、電話または直接来店の2つの方法で予約を受け付けているところがほとんどです。

電話または直接来店のアナログな予約方法だと、電話対応のためのスタッフが必要であったり、お店を開けるまで客入りを把握できなかったりといったお悩みが挙げられます。

複雑な予約システムで理容師も顧客も利用方法が分からない

業務効率化や顧客を増やすために予約システムの導入を検討しているお店もあるでしょう。
また、なかにはすでに予約システムを導入しているというお店もあるかもしれません。

しかし、導入しているにもかかわらず、うまく活用できていないというお店も見受けられます。
その理由は、やはり客層の高齢化、そして理容師自体の高齢化です。

予約システムと一口にいっても機能性や使いやすさはさまざまですが、複雑な予約システムを導入していると利用者だけでなく、理容師(経営者)自身もうまく使いこなせず、宝の持ち腐れとなっていることがあります。

そして、その結果アナログな電話や直接来店の予約が簡単だと思い、従来の予約方法からなかなか抜け出せません。

予約対応で施術に集中できない

来店や電話予約では、施術中の顧客対応に集中できません。

利用者が多く、何人も理容師がいるような大きなお店であれば、予約・来店対応のための受付スタッフを配置するのもいいでしょう。

ところが、1人または少人数で経営しているお店であれば、予約・来店対応を理容師自らが行う必要があります。

来客数が多い場合には何度も施術の手を止める必要があり、顧客満足度の低下にもつながりかねません。

施術中に何度も手を止めることは、理容師にとっても集中力が途切る、店内を行き来するわずらわしさなどのデメリットがあります。

理容室に予約システムを導入することで得られる効果

上記で紹介した「理容室によくあるお悩み」は、予約システムの導入により解決につながります。

予約システムを導入は、経営者・理容師にとってはもちろん、利用者にも大きなメリットがあります。

集客が期待できる

予約システムを導入することで期待できる効果に集客が挙げられます。
店舗数が増え続けている美容室に対し、減少の一途をたどる理容室は、集客が大きな課題のひとつです。

利用者の多くが40代以上の男性という理容室で、若者や女性を集客するためには、利用者のニーズに合ったメニューの提案や、おしゃれな内装といった新たな提案が必要でしょう。

そして新たな提案のなかで、気軽に導入できるのが予約システムです。
予約システムを導入すれば、スマホやパソコンから利用者の好きなタイミングで予約できます。

若い世代を中心にいつでも気軽にできるネット予約の需要は高まっており、予約システムが利用できるかどうかをお店選びの決め手とする人も少なくはありません。

他店との差別化を図るためにも予約システムの導入をおすすめします。

予約管理が楽になる

なかには、電話や直接来店による予約方法がシンプルで簡単だと思う方もいるでしょう。
電話や直接来店では特別なシステムや道具を用意する必要がなく、慣れた方法で予約対応が可能です。

しかし、アナログな方法ではヒューマンエラーによる予約管理ミスが起こりやすいです。
また、営業時間内に予約する必要があるため、いつでも予約できるほかの店舗に流れてしまうこともあるでしょう。

予約システムを導入すれば、24時間365日利用者の好きなタイミングで予約できるうえに、スタッフが手作業で管理する必要がないため、ヒューマンエラーによる管理ミスを防げます。

予約ができていなかった、ダブルブッキングしてしまったという予約の管理ミスは、顧客離れの大きな原因になります。

顧客満足度を低下させないためにも、予約システムを導入しましょう。

シンプルで使いやすい予約システムで顧客満足度向上

理容室の利用者の年齢層は高く、また理容師自身の年齢層も高齢化してきているため、予約システムを導入するのであれば操作方法がシンプルで使いやすいものを選びましょう。

高機能な予約システムは、その分操作性が難しくなることもあるため注意が必要です。

利用者にとっても理容師にとっても使いやすいシンプルな予約システムは、待ち時間の減少や管理ミスを減らし、顧客満足度の向上につながります。

施術に集中できるようになる

電話や直接来店といったアナログな予約方法の場合、施術だけでなく、予約対応も必要になります。

直接来店の場合は、開店前に予約数を把握しておくことも難しいため、思っていたより忙しいといった状況にもなりやすいです。

来客が多く店内がバタバタしているうえに、予約対応で施術の手を止めることになると、利用者は居心地の悪さや施術中の待ち時間の多さに嫌気がさすかもしれません。

また来客が多くバタバタしていると、理容師が食事や休憩をとれないこともあるでしょう。

予約システムを導入すると、予約対応の必要がなく施術に集中できるうえに、予約数が事前に把握できるため食事や休憩のタイミングを設定しやすいです。

理容室の予約受付に欲しい予約システムの機能や選び方

理容室では予約システムを導入することで、さまざまな効果が期待できますが、システムによって機能や使い方は異なるため、お店に合ったシステムを選ぶ必要があります。

そこで、以下では理容室の予約受付に欲しい機能や選び方について解説します。

見やすく分かりやすい予約管理

予約システムを導入するうえで大切なことは予約管理がしやすいかという点です。
予約システムを導入すれば管理ミスがゼロになるというわけではありません。

とくに、予約システムと従来のアナログな予約方法を併用している場合には、管理ミスが起きることがあります。

システムを選ぶ際には、予約の埋まった時間や空き時間を一目で把握できるような、見やすくて分かりやすいものを選びましょう。

シンプルな操作性

利用者、スタッフともに高齢化が進む理容室では、高齢者の方も使いやすいシンプルな操作性のものを選ぶことが大切です。

経営者・スタッフにとっては予約状況の把握のしやすさが重要となりますが、利用者にとっては予約完了までのステップが簡単かどうかという点が重要になります。

予約完了までに何項目も情報を入力しなければならない、何ページも進まなければならないとなれば、予約することを途中で諦めてしまう方もいるかもしれません。

メニューは項目選択制にできるか、2回目以降の予約は以前入力した情報を呼び出せるかなど、操作性は実際に触ってみて確認することをおすすめします。

顧客情報の漏洩を防ぐ

電子カルテには、利用者の氏名や住所、電話番号といった個人情報が含まれているため、システムのセキュリティ強度は重要視すべき点です。

万が一個人情報が流出してしまったら、顧客からの信用がなくなり、お店の経営にも大きな影響を及ぼします。

自身では厳重に管理していてもサーバー攻撃などにより流出してしまう恐れも考えられるため、システム自体のセキュリティ強度を確認しておきましょう。

事前決済

予約システムで事前決済が選択できれば、会計対応にかかる手間も省けます。

スタッフの少ない理容室では予約対応だけでなく、会計対応で施術の手を止めることもあるでしょう。
また、若者は現金を持っておらず、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済を利用する人が多くいます。

事前決済機能があれば若者の集客が期待できるだけでなく、お金を持っていない・お金が足りないというトラブルの発生を未然に防ぐことも可能です。

メールマガジン・メッセージの配信

予約システムによっては、メールマガジンやメッセージの配信といった機能を備えているものもあります。

メールマガジンを定期的に発信することで、利用者とのタッチポイントを増やし関係性を深めたり、クーポンやお得な情報を配信して来店を促せたり、顧客満足度の向上や集客にもつなげられます。

また、メッセージで予約確認が配信されれば、ドタキャンを未然に防げ、売上損失の機会も減らせるでしょう。

外部サービスとの連動

既にLINEなどのSNSや、Googleなどを使用している場合、外部サービスやアプリと連動できるかどうかという点も事前にチェックしておきましょう。

外部サービスとの連動は必ず必要な機能ではありませんが、あると機能性をグンと向上してくれます。

たとえば、現在メインのメッセージツールとして使われることの多いLINEと連動できると、LINEのメッセージ上で予約受付ができたり、LINEで予約確認メッセージが届いたりします。

よく使うツールだからこそメッセージの見落としなども防げるでしょう。
また、ホットペッパービューティーやminimoといったポータルサイトと連動できるシステムも非常に便利です。

とくに若い世代を取り込みたいと思っているのであれば、外部サービスと連動できるかという点も事前に確認しておきましょう。



▼関連コラム

理容室におすすめの予約システム

これまでに解説した期待できる効果や必要な機能、選び方を踏まえて、理容室におすすめの予約システムを5つご紹介します。

ResKa


ResKaはシンプルな操作性が特徴的な予約システムで、利用者・スタッフともの高齢者の多い理容室におすすめです。
スマホやパソコンに慣れていない方でも操作しやすいため、導入へのステップも簡単です。

多機能なシステムにありがちの難しい操作は一切ありません。
顧客情報から予約までをひとつのソフトで一貫して管理できるため、管理ミスの防止や手間も省けます。

世界最高峰のセキュリティシステムを保持するAWSサーバーを使用しているため、大切な利用者の個人情報や理容室の運営情報もしっかり守れるでしょう。

シンプルな操作性を求める方や、セキュリティ面も強化したいという方に向いています。

STORES予約


STORES予約は、日程調整や空き枠予約の管理、予約確認やリマインド、来店後のフォローメールまで自動で行うため、予約システムの自動化だけでなく、ほかの業務の手間を省きたいと考える理容室におすすめです。

また、登録料や初期費用だけでなく、月額無料のフリープランもあるため、コストをかけずにシステムを導入できます。

ただし、フリープランでは利用できる機能に制限があります。
費用だけでなく、使える機能について確認してからプランを選びましょう。

全体的な業務効率化を図りたい方、なるべくコストをかけたくない方に向いています。

Airリザーブ


Airリザーブは、既存のサイトに予約システムのカレンダーを埋め込めるため、自社でサイトを作成している理容室におすすめです。

予約フォームはカスタマイズ可能で、サイトのデザインを損なうこともありません。

また、従来の電話や直接予約とネット予約の一括管理ができ、アナログな予約方法も続けたまま、デジタルな予約方法を取り入れられます。

自社サイトを活かしたい方、従来の予約方法も続けたい方に向いています。

Repitte (リピッテ)


Repitteは、LINE公式アカウントを利用した予約システムで、LINE上から予約が受けられるため、利用者にLINEユーザーが多い理容室におすすめです。

QRコードなどで友達追加をしてもらえれば、簡単に予約できるようになるため、利用者の負担が少なく固定客比率の向上につなげられます。

また、理容室側(スタッフ)はパソコンからも操作可能で、電話や直接来店の予約は手入力で追加可能。
LINEを活用したい方や、固定客比率を高めたい方に向いています。

EIPrO(エイプロ)


EIPrOは、人気の「プロコース」を選択すれば、予約管理のほか、5万件の顧客管理、メルマガ配信などといったサービスがすべて利用できるため、月額料金だけで充実した機能を利用したい理容室におすすめです。

プロコースの月額費用は14,300円で、初期費用もかかりません。

リーズナブルな費用で豊富な機能を利用したい方、メールマガジンの配信をしたい方に向いています。

まとめ

本コラムでは、理容室によくあるお悩みや、予約システムの導入により期待できる効果、理容室に必要な機能や選び方を解説しました。

理容業界では、スタッフの高齢化や跡継ぎの不足のほか、重労働・低賃金といったブラックな体質も理容室の店舗・理容師の減少の要因になっていると考えられています。

理容室を若者がもっと利用しやすい・働きやすい場所に変えていくには、デジタル化の推進は必要不可欠です。
予約システムの導入は、利用者はもちろん、働くスタッフの業務効率化や負担軽減にもつながります。

また、より活用するためにも理容室のスタッフや利用者にとって使いやすい予約システムを選ぶ必要があります。
コストパフォーマンスやセキュリティ面など、重視したい部分を考え、予約システムを選びましょう。