【2025年版】予約管理システム比較

無料含めた予約システムランキング|選び方も徹底解説

公開日:2025.06.17 更新日:2025.06.17

「予約システムを導入したいけれど種類が多すぎて選べない」「自身のお店にはどれを選ぶべきだろう」と悩む方も多いといえます。

予約管理システムは、予約業務の効率化だけでなく、顧客満足度やリピーターの獲得にもつながる便利なツールです。
しかし、自身の店舗にマッチしていないと、経費の無駄や業務効率の低下になりかねません。

この記事では、予約システムの特徴や選び方のポイント、カテゴリー別のおすすめ予約管理システムについて詳しくご紹介します。

予約システムとは?

予約システムとは、顧客からの予約受付や管理を行うシステムです。
自動メッセージ送信や顧客管理といった便利な機能も備わっており、業務効率の向上や顧客満足度の向上など、ビジネス全体の質を高める重要な役割を担っています。

デジタル化が進んだ現代では誰でも気軽に導入が可能になったため、システムを活用して効率的に予約管理や業務の効率化を行う企業が増加傾向です。

特に人的リソースが限られる個人事業主や中小企業では、適切な予約システムを選ぶことは重要です。
予約システムの重要性やメリット、種類について改めて確認しましょう。

予約システムの重要性

予約システムの重要性は、以下のとおりです。

  • 予約ニーズの多様化に柔軟に対応して顧客離れを防ぐ
  • 予約対応の手間が減ってスタッフの業務負担が軽減される

近年、スマートフォンやインターネットの普及や生活環境の変化によって、ユーザーの予約行動は大きく変化しています。

これまで主流だった電話や対面による予約は減少傾向にあり、多くのユーザーにとって、24時間いつでもオンラインで予約できる手軽さが重視されるようになっています。

人手不足への対策や顧客サービスの強化といった面においても、予約システムの導入は効果的な方法といえるでしょう。

予約システムのメリット

予約システムを導入することで、業務効率や顧客対応などあらゆる面で多くのメリットが得られます。

店舗側のメリット ・入力ミスやダブルブッキングといったヒューマンエラーを防ぐ
・閉店中も予約受付できる
・蓄積されたデータを分析によるマーケティング戦略を立案できる
顧客側のメリット ・スマートフォンやパソコンから簡単に予約・キャンセル操作できる
・24時間いつでも予約できる

電話や手書きの台帳による管理ではどうしても発生しやすかった人的ミスや、予約管理業務の負担を大幅に軽減できます。

業務効率化でできた時間を、予約データを活用したマーケティング戦略の立案に回せば、売上アップにも貢献する可能性が高まります。

また、顧客にとっても、好きな時に予約や変更ができるという利便性は大きな魅力。
予約時のストレスも軽減され、結果的に予約率のアップやリピーターの獲得にもつながります。

このように、予約システムは単なる業務ツールとしてだけでなく、顧客サービスの向上や経営改善にも役立つツールとして活用することが可能です。

予約システムのメリットとデメリットについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。

予約システムのタイプ

予約システムには、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2つのタイプがあります。

種類 クラウド型 オンプレミス型
特徴 インターネット環境があればどこでも利用できるタイプ 自社でサーバーの構築と運用を行うタイプ
メリット・
デメリット
・導入や運用が手軽にできる
・即日~数日で導入できる
・カスタマイズ性が高い
・システム完成までに時間がかかる

大企業ではオンプレミス型が向いていますが、小~中規模の企業や個人店ではクラウド型がおすすめです。

また、クラウド型予約システムは、機能や用途の違いによって、次の3タイプにも分けられます。

  • 業種特化型
  • 多機能型
  • アプリ連携型

業種特化型は、特定の業界や業種に特化して開発されたシステムです。
業界特有の業務に対応しているため、導入後もスムーズに運用しやすい点が魅力です。

多機能型は、カスタマイズのオプションが豊富で、顧客管理やスタッフのシフト管理、事前決済など、予約以外の業務も一括で管理できるタイプです。
システムの種類やプランによって利用できる機能が異なるため、事業の成長やニーズに応じて柔軟に使い方を変えられることがメリットです。

アプリ連携型は、LINEやGoogleカレンダーなどのアプリと連携できるのが特徴です。
ユーザーが普段使い慣れているアプリから予約できるため、利便性が高く、マーケティング施策と組み合わせた活用も可能になります。

予約システムの費用相場

クラウド型予約システムの一般的な費用相場は、以下のとおりです。

種類 クラウド型 オンプレミス型 初期費用 無料~数万円程度 数十万~数百万円 月額費用 5,000~40,000円程度 不要
※保守・運用コストは必要 オプション料金 追加機能やカスタマイズによって変動 不要

費用の面でも、クラウド型予約システムのほうがおすすめです。
初期費用を抑えられ、自社に合うサービスを選べば機能や使い勝手の面で不便になるということもありません。

費用はサービスの種類や利用規模によって大きく異なりますが、無料プランを提供しているサービスもあります。
基本的な予約機能だけ利用したい場合や、使用感を試してみたい方にとっては、手軽に始められるのが魅力です。

ただし、無料プランはサービスに利用制限があることが多いため、目的と予算を照らし合わせながら、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。

予約システムを選ぶ際のチェックポイント

予約システムを選ぶ際に知っておきたいポイントは、以下のとおりです。

  • 業種・業態に合っているか
  • 必要な機能が備わっているか
  • 操作性の高さ
  • 料金プランが明確で費用対効果が高いか
  • セキュリティがしっかりしているか

予約システムは種類が多く、機能や操作性、価格にも大きな違いがあります。
自社に合ったシステムを選ぶためには、いくつかのチェックポイントを確認した上で比較検討することが大切です。

業種・業態に合っているか

システムが自社の業種や業態に適しているかを確認することが重要です。

同じ予約業務であっても、美容室とクリニックでは予約の取り方や業務フローは業界によって大きく異なります。

業界特化型のシステムであれば、実際の使用シーンをイメージした設計になっているため、導入後の運用もスムーズに進めやすくなります。

必要な機能が備わっているか

予約システムの機能と自社のニーズがマッチしているかも大切です。

予約システムの機能は、予約管理だけではありません。
顧客管理機能やキャンセル待ち登録、リマインドメールの自動送信、事前決済など、業務効率化に役立つ機能を活用できます。

自社の運営スタイルやビジネス戦略に合わせて、必要な機能・あったら便利な機能を事前に想定した上で比較検討するのがおすすめです。

例えば、リピーターの多い業種では、顧客情報の管理ができると便利ですし、担当スタッフ制の業態では、スタッフ指名が利用できるシステムもあります。

海外客が多い業種や海外客にも訴求したいという戦略がある場合には、他言語対応のシステムも効果的でしょう。

操作性の高さ

予約管理や予約作業が難しいと、ユーザー・スタッフ双方がストレスを感じてしまう恐れがあります。

顧客がスマホやパソコン、タブレットなどからスムーズに予約ができるか、キャンセルや変更手続きが簡単に行えるかなど、想定されるユーザーの視点に立った操作性を考えることが重要です。

また、システムを扱うスタッフの使いやすさも重要なポイントです。
日々の予約確認や設定変更などがスムーズに行える設計になっているかを確認するようにしましょう。

サービスの内容を確認するだけでなく、本格的な導入前に無料トライアルで実際に操作性を確認しておくと安心です。

料金プランが明確で費用対効果が高いか

予約システムは、導入時と月々の費用がかかるため、コストとのバランスも非常に大切です。

初期費用や月額料金だけでなく、追加オプションを利用する際の料金がどの程度かかるのか、長期的な総額を見積もった上で比較検討しましょう。

例えば、月額数千円で基本機能が使えるシステムもあれば、豊富なオプションが用意されていることで数万円になることもあります。

業務体系や規模によっては、多くの機能は必要ない場合もあるため、自社の状況に合わせて最も費用対効果を上げられるシステムを選ぶことがポイントです。

また、料金プラン体系がわかりやすいかも重要です。
料金が不明確なまま導入を進め、「思ったより費用がかかってしまった」というケースも少なくありません。

サービスを提供する会社によっては複数のプランを展開している場合があるため、事前に支払い料金を明確にしておくと良いでしょう。

セキュリティがしっかりしているか

予約システムでは、オンライン上で顧客の氏名、電話、メールアドレスなどの個人情報を扱うため、セキュリティ対策は必要不可欠です。

SSLやAWSによる通信の暗号化や、アクセス制限、セキュリティに関する各種認証を受けているかなど、基本的なセキュリティ対策が行われているかを確認しましょう。

以下の記事では、予約システムのセキュリティについてさらに詳しくまとめていますので、こちらも参考にしてください。

業種別│予約システムの選び方

具体的な業種カテゴリーに沿って、予約システムを選ぶ際のポイントを解説していきます。

予約システムは、導入する業種によって必要な機能や活用方法が大きく異なります。
単に知名度やブランドで選ぶのではなく、それぞれの業態や規模に合ったシステムを選ぶことが重要です。

医療系向け

医院、クリニック、整体、歯科医院などの医療機関では、予約管理だけでなく、院内システムとの連携が重要です。

例えば、診療科目別の予約設定が可能か、電子カルテなどの院内システムとスムーズに連携できるかといった点をチェックしておくと良いでしょう。

また、患者の個人情報を扱うため、高いセキュリティ対策も必須です。
SSL通信の採用やアクセス制限、バックアップ機能など、個人情報を安全に管理できるかどうかも確認しましょう。

飲食・宿泊系向け

飲食店や宿泊施設では、予約の集中する繁忙期などにもスムーズに対応できるよう、操作性の高さが求められます。

また、インバウンド対応など、客層やターゲットに応じて、他言語対応の有無もポイントです。

さらに、多店舗経営やチェーン展開をしている場合は、複数の店舗でシステムを一元管理できるものだと、運営の効率化やマーケティングの強化に活かせるでしょう。

生活関連・娯楽系向け

美容室、ネイルサロン、エステ、ジム、音楽スタジオなど、個人向けのサービスを提供する業態では、リピーターの獲得と関係構築が大切です。

そのため、リマインドメールの自動送信や、来店後のフォローメッセージ、クーポン配信といったメッセージ機能を備えているシステムが効果的といえます。

美容室などでは、担当者の指名や施術メニューごとの所要時間の設定など、店舗の運営方針やサービス内容に合わせて柔軟にカスタマイズができると、より効率的でスムーズな運営につながるでしょう。

教育・学習支援系向け

セミナーや塾、ヨガ教室といった教育・学習支援に関する分野では、定員管理や複数日程での予約、回数制限付きの予約機能などがあると便利です。

また、事前決済機能があることで、料金の未払い防止や当日キャンセルの防止につながります。

機能面でおすすめ|予約システムランキング5選

以下は、機能面でおすすめの予約システム5選と特徴です。

1位 ChoiceRESERVE 豊富な予約タイプの設定が可能。複数拠点の管理や、Zoom・Google Meetなど外部サービスとの連携もできる
2位 顧客情報をデータ化する記録機能に加え、使いやすいレイアウト変更や外部システムへの移行も可能。事業所ごとのカスタマイズなど、細かい設定を行えるのが特徴。
3位 Goope 「イベント予約」や「テイクアウト専用フォーム」など、あらゆる予約の種類に対応。クーポンやメールマガジンの配信などができるマーケティング機能も搭載。
4位 リザエン 200以上の業種に対応できる多機能が魅力。予約状況の表示による混雑状況の視覚化や、予約変更、キャンセル待ちの機能などがあり、顧客視点のカスタマイズが可能。
5位 EIPrO 顧客検索や問い合わせ管理など、顧客管理に関する機能が充実。様々な支払方法にも対応。

機能性が高いシステムは、単に予約を受けるだけでなく、顧客管理やキャンセル待ち、事前決済、データ分析など、経営全般を強化するために役立つ機能を備えています。

特に、幅広い予約条件がある業種や、より丁寧な顧客サービスを提供したい場合に適しています。

サービスによって提供している機能や使い勝手はさまざまなので、導入前には比較検討をしっかり行う必要があります。

また、より自社に合う仕様にカスタマイズする場合は初期設定に時間がかかることもありますが、その後の業務効率化と売上向上に大きく貢献するでしょう。

操作性でおすすめ|予約システムランキング5選

以下は、操作性でおすすめの予約システムランキング5選と特徴です。

  ResKa 直感的に操作できるシンプルなシステムで、初めて使う方でも簡単に扱えるのが特徴。パソコン操作が苦手な方や新人スタッフでも馴染みやすいのが魅力。
2位 RESERVA 簡単な設定を行うだけで簡単に導入が可能。ユーザー目線での操作性も高く、幅広いユーザーに対応。
3位 STORES予約 スマホで操作でき、導入までの流れもスムーズ。顧客管理・スタッフ管理も簡単に行えるため、大幅な業務改善が可能。
4位 Airリザーブ シンプルな画面で簡単に操作できるだけでなく、サポート体制もしっかりしているため、初めての導入でも安心。
5位 eReserve予約 テンプレートからデザインを選び、基本情報を登録するだけで簡単に導入可能。ユーザーも一連の流れに沿って選択していくだけで簡単に予約ができるシステム。

操作性の高さは、予約するユーザー・管理するスタッフの両者にとって大切なポイントです。
導入から日々の運用までスムーズに利用できることで、効率的な運用が可能となります。

直感的に操作できるインターフェースやシンプルな設定画面など、機械が苦手な人でも簡単に使いこなせるシステムならトラブルを最小限に抑えられるでしょう。

複雑なシステムの場合、スタッフ教育が必要になったり、顧客からの問い合わせ対応に追われたりと、逆効果になってしまう恐れもあります。

特に、忙しい店舗やデジタルツールに抵抗がある客層が多い場合には、実際の操作性が自社にとって適切かを見極めることが大切です。

無料でおすすめ|予約システムランキング5選

無料でおすすめの予約システムランキング5選と特徴は、以下のとおりです。

  ResKa 無料プランは1か月利用可能で、機能制限がないため事前に全ての機能を試した上で検討が可能。
2位 Airリザーブ 無料プランでも基本的な予約受付や顧客管理機能が利用でき、初めての導入におすすめ。
3位 RESERVA 初期導入費・月額共に無料で利用可能。無料プランは月間予約件数が100件までとなるため、小規模の店舗に最適。
4位 yoyakul.jp 無料プランでは、全ての機能が利用可能。ただし、顧客数30人または月間の予約件数が30件までとなるため、本格的な導入にはプラン変更が必要。
5位 レストランボード 飲食店向けで、基本的な機能「テーブル管理」・「予約台帳」・「顧客台帳」が無料で利用可能。

無料の予約システムは、導入コストをかけずに始めたい、使用感を試したい場合に最適な選択肢です。

特に、個人事業主や小規模なビジネスを展開している方、導入を初めて検討している方にとって、リスクを抑えて試せる点が大きなメリットです。

無料版で基本的な予約業務を賄えるシステムも多いですが、事業拡大や顧客サービスの向上のため、将来的に有料プランへの移行が可能かなども考慮に入れると良いでしょう。

セキュリティの高さでおすすめ|予約システムランキング5選

以下は、セキュリティの高さでおすすめの予約システムランキング5選と特徴です。

  ResKa 世界的にセキュリティレベルが高いAWSを利用しており、全てのプランにおいて高精度のセキュリティ機能を装備。
2位 リザエン ISMS認証を取得しており、オプションの追加によって、さらに高度なセキュリティ対策が可能。
3位 RESERVA 豊富な料金プランで、ニーズに応じて高いセキュリティ対策が備わったプランを選択可能。ISMS認証・ISMSクラウドセキュリティ認証ともに取得。
4位 STORES予約 ISMS認証を取得しており、IP制限などの強固なセキュリティ対策が備わったプランも提供。
5位 EIPrO SSLを標準対応しており、不正アクセスの防止や、重複ログインの制御などのセキュリティ対策を導入。また、固定IPアドレス制限も可能。

予約システムでは顧客の個人情報を扱うため、セキュリティの高さは最も注意すべき要素のひとつです。

ハッキングなどで万一顧客情報が漏洩した場合、顧客や取引先に対する損害賠償が発生する恐れがあるだけでなく、信頼の低下による利益の低下も免れません。

セキュリティの強化には暗号化通信や二要素認証、アクセス制限などさまざまな対策が存在します。

特に、詳細な個人情報を扱う医療機関や、顧客のクレジットカード情報を扱う業態では、セキュリティ面で優れているシステムを選ぶことが重要です。

自社の状況に合った予約システム選びが大切

予約システムは種類が多く、異なる特徴があるため、自社が提供しているサービスや業務内容に応じて、必要な機能が揃っているシステムを選ぶことが重要です。

まずは、自社にどのような機能が必要なのかを洗い出し、候補を絞っていきましょう。
次に、顧客のターゲット層やスタッフの状況を踏まえた上で、扱いやすいかを検討してください。

本格的な導入の前に、無料プランやデモを活用して、実際の使い勝手を確認してみるのもおすすめです。

自社の状況に適したシステム・プランを活用することで、業務の効率化と顧客満足の向上、さらには事業の成長につながっていくでしょう。