ホテル規模別のおすすめ予約システム10選!
ホテルの予約システムは、今やほとんどのホテルで導入されています。
しかし、特に小規模ホテルでは、紙の台帳やエクセルで予約管理していたり、システムを導入したものの活用しきれずにいたりするケースもあるようです。
そこで今回は、ホテル予約システムの概要からシステムの選び方、規模別のおすすめ予約システムを紹介します。
システムの見直しや導入を検討する際にお役立てください。
目次
ホテル向け予約システムの機能
ホテルの運営にあたっては、予約の受付からチェックイン・アウト、料金の精算など、さまざまな情報を管理しなくてはなりません。
管理すべき情報が多岐にわたるため、スムーズな運営を図るには予約システムが有効です。
ホテル運営に関する情報を一元管理し、フロント業務の効率化を目指すのに高い効果が期待できます。
予約システムを活用することで、業務負担が軽減できるほか、自動化によりヒューマンエラー防止につながるなどのメリットがあります。
ここでは、システムの一般的な機能を紹介します。
予約受付管理
宿泊予約の受付に関する機能です。
予約情報の管理や、変更内容の反映、さらに顧客情報の管理といった機能もあります。
紙の台帳やエクセルによる管理体制では、どうしても入力ミスなどが懸念されます。
システム活用によって、そのようなミスを防ぎ、業務の効率を高めることが可能です。
予約受付管理機能があれば、チェックイン・チェックアウトもスムーズに行えます。
客室・空室状況管理
フロント業務に加えて売上にも関わってくるのが、客室・空室管理状況の把握です。
滞在中か空室か、あるいは清掃中かなど、システムがあればすぐに全体を把握できます。
自社HPや宿泊予約サイトと連携しておくと、客室状況がサイトに反映されるため、24時間365日、随時宿泊予約が受付可能になります。
顧客自身もオンラインで予約可能日を確認できるため、スムーズな予約、顧客満足度につながります。ダブルブッキングを防ぐうえでも有効です。
フロント管理
ホテルの予約システムを導入することで、煩雑になりがちなフロント業務の効率が高まります。
フロント業務は多岐にわたりますが、事務作業に係る業務を自動化することで、顧客対応に注力できるようになります。
また上述した機能以外にも、申し送りや注意事項など、客室・顧客ごとのメモを共有したり、顧客の基本情報に加えて特記事項を記録したりしておけば、顧客サービスの向上やリピーター対策にも効果的です。
伝票作成
客室ごとに、自動で伝票作成することも可能です。
クーポンの利用や予約内容の変更、追加料金など、すべてに対応できるため、手動で計算したり修正したりといった手間が省けます。
またスムーズなチェックイン・チェックアウトにもつながります。
そのほか、売上や稼働率など各種データの集計、蓄積が行われます。
このようなデータを分析することで、営業計画や経営計画、新企画の立案などに役立てられます。
ホテルの規模別!あると便利な機能とは
ホテルの予約システムを選択する際は、必要な機能に絞ると導入コストが削減できます。
そのためには、ホテルの規模から適した機能をもとに比較検討するとよいでしょう。
小規模ホテル
簡単操作で使いやすいかどうかが、小規模ホテルでシステムを選ぶときのポイントです。
パソコンが苦手でも簡単に操作可能で、管理画面で客室状況等が把握しやすいものを選びましょう。
機能が多すぎても実際には使用しないケースもあるので、現状必要な機能を洗い出すとよいでしょう。以下のような機能があると便利です。
- 予約管理
- 顧客・リピーター検索
- 伝票作成
- DMの発行 など
中規模から大規模ホテル
中規模から大規模ホテルの場合は、さまざまなサイトとの連携や、複雑な料金体系を管理できるのがポイントです。
規模が大きくなればなるほど管理すべき情報も増えるので、あらゆるケースに対応する必要があります。
ただし、小規模ホテルと同様に、自社に必要な機能を選定することは重要なので、カスタマイズ性が高いシステムを選定するとよいでしょう。
必要な機能は以下のとおりです。
- 他システム・サイトとの連携
- 顧客・リピーター情報の一元管理
- 添付ファイル機能(メール・FAXで届いた資料の紐づけなど)
- 料金管理
- 客室状況・空室状況管理
- メモ機能
- データ集計・分析
- 領収書の多言語化 など
自社に適した予約システムを選ぶポイント
自社の規模に合わせて予約システムを選ぶほか、以下のようなポイントをもとに検討するとよいでしょう。ここでは5つのポイントを紹介します。
自社ホテルの規模・オペレーションとのマッチング
ホテルの規模によって、解決すべき課題は異なります。
それに応じた機能を選定するのが大切です。
たとえば小規模ホテルでそう課題が多くない場合には、チェックイン・アウト業務の効率化が図れるようなシンプルなシステムで十分でしょう。
規模のほかには、自社のオペレーションをもとに選定するのも重要なポイントです。
宿泊に特化しているのか、宴会を行っているのか、温泉があるのかなど、ホテルによって特性はさまざまです。
自社ホテルが注力している部分をふまえて、オペレーションに適したシステムを選別しましょう。
操作性
予約システムは毎日使用するものなので、操作性の高さも大事なポイントです。
フロント業務の効率化を図るのが大きな目的の一つだと考えると、使いやすさは非常に重要だといえます。
また人材育成の観点からも、操作性は大切です。
分かりづらい・使いづらいシステムだと、新人の業務習熟のハードルが高くなります。
特に人材の流動性が高いこの業界では、考慮すべきポイントと捉えたほうがよいでしょう。
既存の予約システム・サイトとの連携
既存の予約システムや、各種サイトとの連携ができるか否かも重要です。
すでに自社が導入しているシステムがあれば、連携できるか確認しましょう。
また近年、自社HP以外にも宿泊予約サイトを利用する顧客が増えています。
経営面を考慮しても、さまざまなサイトやサービスとの連携は、システムを選定するうえで重要です。
マーケティング機能
さまざまなデータを集計し、顧客分析できるシステムであることも大切。
特に中規模から大規模システムの場合、膨大な情報を自社で管理することは困難です。
予約システムを活用すると、たとえば顧客管理の一つをとっても、顧客の国籍や性別、年齢、家族構成、どこから予約したか、特記事項など、さまざまなデータを収集・分析することが可能です。
そのほか、客室稼働率や売上など、あらゆるデータを活用することで、有効なマーケティング施策が判断できるようになります。
サポート体制
予約システムを導入してIT化を図るうえで欠かせないのが、サポート体制です。
使用上の不明点がある場合やシステムの不具合があったときなど、すぐに対応してもらえる環境にないと、フロント業務に支障が出ます。
ひいては、顧客満足度や売上低下につながることもあります。
特に不具合が生じた場合には、24時間365日対応してくれるような会社のシステムを選びたいところです。
小規模ホテルにおすすめの予約システム5選
ホテルの予約システムはさまざまな会社で提供されているため、選び方のポイントを押さえていても、いざ選定するとなると難しいものです。
ここでは、小規模ホテルにおすすめのシステムを5つ紹介します。
Staysee(ステイシー)
ステイシー株式会社が提供するシステムStayseeは、無料でお試し導入できるのが特徴です。
初期コストが抑えられるので、はじめてシステムを利用するホテルにもおすすめ。
クラウド型で、オンラインで完結するシステムとなっており、月額料金が比較的安価なのもポイントです。
温泉旅館やビジネスホテルの運営ノウハウをもとにつくられているので、操作性の高さも備わっています。
Goope
Goopeは、東証一部上場企業のGMOペパボが提供するシステムです。
37種類の無料テンプレートがあり、予約機能付きHPが最短1日で完成します。
直感的に操作可能でおしゃれな予約サイトが作成できるので、ホテルのイメージアップにも貢献してくれます。
予約上限数は無制限で、事前決済機能もついています。SNSとの連携も可能です。
minpakuIN(民泊イン)
minpakuINは、 民泊や小規模ホテル向けのオンライン受付システムです。
システム利用にあたって、新たにIT機器などを導入する必要はありません。
また、4か国語(日本語・英語・中国語・韓国語)に対応しており、パスポート情報や宿泊台帳、本人確認まですべて一元管理できるのも特長です。
宿泊予約サイトとも連携可能です。
リピッテHOTEL
リピッテHOTELは、LINEのチャットボットを活用した予約システムです。
予約情報をチャットボットで自動管理します。
顧客は、LINEからカレンダーをタップすることで、最短3秒で予約が可能です。
手続きの複雑さによって生じる予約の途中離脱を防止します。
また開封率が高いというLINEの特徴から、セグメント配信によるリピーター獲得にも効果的です。
リピーター管理・分析の機能や、LINE経由のアンケート送付によって、マーケティングにも役立ちます。
FRONT SYSTEM スマート
操作性の高さが売りのFRONT SYSTEM スマートは、新日本コンピューターシステムが提供する予約システムです。
月額料金は6,200円と低価格で利用できるのがポイントです。
小規模ホテル・旅館を対象にカスタマイズしているので、基本的な機能は充実していますが、余計な機能はありません。必要であれば、ハードもレンタル利用が可能です。
中規模から大規模ホテルにおすすめの予約システム5選
次に、中規模から大規模ホテルにおすすめの予約システムを5つ紹介します。
HOTEL SMART(ホテルスマート)
HOTEL SMARTは最新のクラウドシステムを利用しています。
業務効率化だけでなく、システム活用により売上向上を目指します。
予約管理や売上・売掛管理などの基本的な機能をはじめとして、アップセルの実現や、リピート顧客獲得機能などがオプション機能として選択可能です。
そのほかにも、スマートチェックインというオプション機能があり、チェックイン業務を非対面化・デジタル化できます。
Wincal(ウィンカル)
株式会社ALMEXが提供するWincalは、シンプルなインターフェースが特徴で、自動精算機のシステムも構築しており、フロント業務の負担軽減を目的として開発されたものです。
国内シェア約75%に上ります。ホテル内でサーバー設置するタイプの「クライアントサーバー型」と、ALMEXデータセンターを利用する「クラウド型」から選択できます。
予約プロ+(プラス)
予約プロ+は2,000施設以上の導入実績がある予約システムです。
各種予約サイトとの連携もできます。
英語、中国語、ベトナム語などに対応しており、インバウンド対策にも有効です。
また予約までは3ステップで完結するため、顧客にとっても使い勝手の良いシステムとなっています。
GLOVIAsmartホテル/GLOVIAsmart旅館
GLOVIAsmartホテル/GLOVIAsmart旅館は、富士通が提供するシステム。
大規模ホテルや、特にチェーンホテルで多く導入されていて、チェーン管理に関する機能が充実しているのが特長です。
顧客情報を各施設間で共有したり、満室時の別店舗をしたりといった機能をはじめとして、予約業務を本社で一括管理できるようになっています。
「パッケージ型」と「クラウド型」の2種類から選択可能です。
NEHOPS(ネホップス)
NECが提供しているのが、NEHOPSです。「収益向上」 「コスト削減」 「サービス向上」を目的としています。
チェーンホテルやシティホテルなどで活用されており、一般的な予約機能以外にも、婚礼や宴会に特化した機能も備わっているのが特長です。
多様化するホテルのあり方に柔軟に対応できる機能が充実しています。
まとめ
受付やチェックイン・アウト、顧客管理、料金の精算など、ホテルで必要な情報管理は多岐にわたります。
予約システムを導入することで、フロント業務の効率化や業務負担の軽減、人的ミスの低減など、スムーズなホテル運営が実現します。
システムを選定する際は、ホテルの規模をふまえて、自社課題に対応できる機能を備えたものを選ぶのがポイントです。
小規模ホテル・中規模?大規模ホテルごとに最適なシステムがあるので、今回ご紹介した情報をもとに検討されてはいかがでしょうか。
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