【2025年版】予約システム比較サイト

予約システムは自作できる?代表的な作り方とリスク

公開日:2025.09.25 更新日:2025.09.25

「予約システムを自作して導入費用を抑えたい」といったお悩みをもつ経営者は多いもの。

コスト重視するなら、予約システムの自作は効果的な方法のひとつ。しかし、自作することにはリスクも伴うため、しっかりと検討することが大切です。

本コラムでは、予約システムを自作する方法を徹底解説します。自作するメリット・リスク、おすすめの導入方法も紹介するので、ご自身のビジネスに合った予約システムを使いたい方は、ぜひ参考にしてください。

予約システムは自作できる?

プログラミングの知識がなくても、ツールを活用すれば予約システムの自作は可能です。
自作する方法として、以下が挙げられます。

  • プログラミング知識を駆使してシステムを構築する
  • ツール・サービスを使用する

プログラミングで一から自作する方法は、知識がない方には難易度が高いといえます。
手軽に作りたいという方には、Googleフォームやスプレッドシートといった無料ツールの利用がおすすめです。

ただし、キャンセル待ち機能やオンライン決済、顧客情報の詳細な管理といった複雑な機能を求める場合は、専門的なツール・知識が必要なため、構築の難易度は高くなります。

予約システムを自作する方法|プログラミング

自社にプログラマーがいる場合や、プログラミング知識がある方が自ら開発する方法です。
プログラミングで予約システムを自作することは、十分な技術力とリソースがある場合に有効な手段です。

大きなメリットは、既存システムでは対応できないような独自の機能や、デザインを自由に実現できること。

予約システムをゼロから開発する場合、プログラミング言語を使うと、以下を実装できます。

HTML・CSS ・予約フォームの画面やカレンダーのレイアウトを作る
・サービスメニューの一覧を整える
JavaScript ・日付選択カレンダーを動的に表示
・入力内容をチェック
・メニュー選択に応じた料金の自動表示
PHP・Python・Rubyなどのバッグエンド言語 ・予約データを保存・更新・削除
・空き状況を確認して重複予約を防ぐ
・顧客の予約履歴を表示する
MySQLなどのデータベース ・顧客情報や予約日時を保存
・空き枠の検索
・予約一覧の出力

知識がないと非常に難しく、開発に時間を要する可能性があります。
人的リソースや導入までのスケジュールに余裕がある方に向いています。

予約システムを自作する方法|ツール・サービスを使用する

プログラミング知識がない場合でも、以下のような既存のツールやサービスを組み合わせることで、予約システムに近い仕組みを構築できます。

  • WordPressのプラグイン
  • Googleの各種ツール
  • LINEの「LINEで予約」機能
  • エクセル

WordPressのプラグイン

WordPressで自社サイトを運営している場合、予約機能を追加するプラグインを導入することで、簡単に予約システムが構築できます。
すでにWordPressに慣れている方や、手軽にオンライン予約を始めたい方におすすめです。

既存のサイトデザインに合わせやすく、柔軟にカスタマイズできるプラグインも多く提供されています。

ただし、日本語に対応していないプラグインも多く、使いこなすまでに時間がかかったり、トラブル時の対応に困るケースも考えられます。

WordPressのプラグインで予約システムを自作する方法については、以下の記事も参考にしてください。

Googleの各種ツール

Googleフォームやスプレッドシート、Googleカレンダーを組み合わせることで、無料でシンプルな予約システムの仕組みを構築できます。

ITツールに抵抗がなく、手軽に情報管理を始めたい個人事業主の方や、小規模な事業者におすすめです。

ただし、自動返信や決済管理といった複雑な機能の実装は難しい場合があります。

実装後には、不具合への対応や管理する手間もかかるため、ある程度知識があるほうが維持しやすいといえます。

Googleの各種ツールで予約システムを自作する方法については、以下の記事も参考にしてください。


LINEの「LINEで予約」機能

LINE公式アカウントの機能「LINEで予約」を活用すれば、ユーザーは使い慣れたLINEアプリから直接予約ができるようになります。

LINEでの情報発信を積極的に行なっている店舗や、顧客とのコミュニケーションを重視している方におすすめです。

予約から顧客管理まで、LINEアプリ内で完結できるため、手軽に始められます。

デメリットとして、友達登録した顧客からしか予約受付できない、ブロックされた顧客から予約がとれないなどがあります。

LINEで予約システムを自作する方法については、以下の記事も参考にしてください。

Excel(エクセル)

Excel(エクセル)は、多くのビジネスシーンで活用されており、予約システムにも利用可能。

エクセルで作成した予約表をGoogleドライブといったクラウドサーバーにアップロードすると、不特定多数が使用できる予約システムになります。

関数やマクロ、VBAを駆使すれば、予約状況の入力や集計も効率的に行えます。
予約件数が少ない小規模な店舗や、社内のメンバーだけで使いたい方におすすめです。

ただし、エクセルの知識がないと、顧客が操作しやすい予約システムを作るのは困難であり、VBAの仕様にはプログラミングの知識も必要です。

顧客が関数を消してしまうといったことがないよう操作権限を調整したり、万が一に備えて定期的なバックアップを行なったりすることも欠かせません。

エクセルで予約管理だけしたいという方は、以下の記事も参考にしてください。

予約システムを自作するメリット

予約システムを自作するメリットは、以下のとおりです。

  • コストを抑えられる
  • 自社のサービスに合わせた柔軟なカスタマイズができる

Googleフォームやスプレッドシート、エクセルといった無料のツールを組み合わせれば、費用をかけずに予約システムを自作できます。

既存のシステムにかかるコストを負担に感じている方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

既存のシステムでは、予約フローやサービス形態に合わない場合があります。
自作であれば、複数のスタッフと設備を同時に予約したい、回数券と月謝の両方に対応させたいといった、複雑なニーズにも対応したシステムの構築が可能です。

自作の予約システムに潜む深刻なリスク

予約システムの自作は、コストや柔軟性の面で大きなメリットがある一方、顧客の大切な情報を扱うからこそ見過ごせない以下のリスクも存在します。

  • 開発に多大な時間がかかる
  • システムの保守や管理に手間がかかる
  • 個人情報漏洩リスクに対するセキュリティ対策が難しい

とくに、プログラミングやシステム管理の専門知識がない場合は、リスクについて十分に理解する必要があります。

開発に多大な時間がかかる

プログラミングで予約システムをゼロから開発する場合、完成までに多大な時間と労力を要します。

要件定義、設計、コーディング、テスト、運用準備といった工程には、専門的な知識だけでなく、時間が不可欠。

とくに、自社のサービスに合わせた複雑な機能を実装しようとするほど、開発期間は長くなります

専門知識を持つ従業員がいれば問題ものの、雇用費の関係で難しい店舗も多いでしょう。

開発に時間をとられたあまり、予期せぬトラブルやバグの修正に追われ、担当者は本来の業務に集中できず、大きな負担となる場合があります。

システムの保守や管理に手間がかかる

予約システムは一度作ったら終わりではなく、OSのアップデートや利用者の増加などに合わせて、システムのメンテナンスや改善を継続的に行う必要があります。

システムの不具合が発生した場合には、原因を特定し、修正する専門的な対応が求められます。

新しい機能の追加やデザインを変更したりする際も自力で対応しなければならず、運用・保守には常に時間と労力がかかることを認識しておかなければなりません。

個人情報漏洩リスクに対するセキュリティ対策が難しい

予約システムでは、顧客の氏名や連絡先といった個人情報を扱うため、セキュリティ対策は最も重要な課題のひとつです。

しかし、自力で十分なセキュリティ対策を講じることは困難です。

たとえば、不正アクセスによる情報漏洩を防ぐためのファイアウォールの設置、SSL/TLSによる通信の暗号化など、多岐にわたる専門知識と継続的な対応が求められます。

セキュリティ対策に不備があると、サイバー攻撃の標的となり、顧客情報が流出するなど重大な事態を招く可能性があります。

予約システムを導入するならクラウド型予約システムがおすすめ

プログラミングに知識がない場合や、自作の予約システムに潜むリスクが気になる場合は、クラウド型予約システムの導入を検討しましょう。

クラウド型予約システムは、専用ソフトウェアをインストールせずに、Webブラウザから利用できるサービス。

クラウド型予約システムのメリットは、以下のとおりです。

  • 面倒なシステム開発やサーバー管理は一切不要
  • システムには必要な機能が最初から備わっている
  • 自社でインフラを構築したり、メンテナンスしたりする手間がない
  • 申し込みから数日でオンライン予約受付開始できる
  • セキュリティ対策もサービス事業者によって日々管理・更新される

自作で懸念されがちな個人情報漏洩のリスクも大幅に抑えられます。

初期費用や月額費用といったコストはかかりますが、自作にかかる時間や労力、セキュリティリスクなどを総合的に考慮すると、費用対効果は高いといえるでしょう。

予約システムのメリット・デメリットについては、以下の記事も参考にしてください。

クラウド型予約システムの費用の目安

クラウド型予約システムの費用は、サービス事業者や利用する機能、規模などによって大きく異なります。
しかし、一般的には初期費用と月額費用がかかることがほとんどです。

項目 費用の目安 詳細
初期費用 0円~100,000円程度 システムの設定代行や初期のサポート費用
月額費用 0円~50,000円程度 予約件数やユーザー数、利用できる機能によって大きく変動

たとえば、シンプルな予約管理だけであれば月額数千円程度で利用できるサービスも多く、無料プランを設けているサービスも少なくはありません。

一方、オンライン決済や顧客分析、メール配信といったより多くの機能が必要な場合は、月額費用は上がる傾向にあります。

費用をなるべく抑えるには、必要な機能を洗い出して予約システムを選ぶことが大切です。

最適なクラウド型予約システム選びのポイント

自作の予約システムに代わる選択肢として、クラウド型予約システムの導入を検討する際には、いくつかの重要なポイントを比較検討することが大切です。

自社のサービスに合ったシステムを見つけるために、以下の点を参考にしてみてください。

  • 費用対効果はどうか
  • 操作はしやすいか
  • セキュリティ体制とプライバシー保護への配慮があるか
  • 専門的なサポート体制は整っているか
  • 必要な機能が備わっているか、拡張性はどうか

予約システムの選び方については、以下の記事も参考にしてください。

クラウド型予約システムを導入してトータルコストを抑えよう

IT知識に自信のない方が、コストを抑えて予約システムを導入したいなら、クラウド型予約システムがおすすめです。

プログラミング知識がなくても、GoogleフォームやWordPressプラグイン、LINEなどさまざまなツールを活用すれば、予約システムを自作することが可能です。

しかし、各ツール・サービスには、開発・管理に多大な時間や労力がかかるうえ、セキュリティ対策といった深刻なリスクも潜んでいます。

自作にかかる時間や労力、セキュリティ対策に不安があるなら、クラウド型予約システムの導入を検討してみましょう。

クラウド型予約システムは、専門的な知識がなくてもすぐに利用開始でき、運用や保守、セキュリティ対策はサービス事業者に任せられます。

LINE予約のように、友達登録の有無による予約受付の制限もありません。

予約システムが気になった方は、おすすめの予約システムを紹介している当サイトをぜひご覧ください。