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インバウンド対策向け|多言語対応の予約システムおすすめ5選

公開日:2025.11.26 更新日:2025.11.28

インバウンド(訪日外国人観光客)の集客において、最大の壁となるのが「言語」と「予約手段」です。
電話やメールの予約のみでは、言語の壁による機会損失や、時差による対応の遅れが発生してしまいます。

そのため、24時間365日受付可能な、外国語に対応した予約システムの導入は、インバウンド対策の必須条件といえるでしょう。

本コラムでは、インバウンド集客に向けた予約システムの導入方法やメリットなどを詳しく解説します。

インバウンド向けに予約システムを導入するには?

インバウンド集客に向けた予約システムの導入には、大きく分けて「OTA(集客プラットフォーム)の利用」と「多言語対応の予約システムの利用」の2種類があります。

それぞれの特徴と代表的なサービスを見ていきましょう。

OTA(オンライン旅行会社)

OTA(Online Travel Agent)とは、インターネット上で旅行商品の取引を行う旅行会社のことです。

OTAの最大のメリットは、圧倒的な集客力です。
世界中のユーザーが利用するプラットフォームに掲載することで、自社の知名度が低い状態でも、多くの外国人の目に留まるチャンスが生まれます。

一方で、掲載料や予約成立ごとの手数料が発生するため、利益率は自社予約に比べて低くなる傾向にあります。
認知度を高めたい場合や、広告費代わりとして割り切って利用するのが効果的です。

▼サービス例

  • 宿泊施設向け:Booking.com/Expedia/Hotels.com/Agoda
  • アクティビティ・体験・ツアー向け:Viator/GetYourGuide/Klook/Airbnb Experience

多言語対応の予約システム

自社の公式ホームページやSNSなどに、予約機能を組み込む方法が、多言語対応の予約システムです。
多言語対応の予約システムには、以下の特徴があります。

  • 英語以外の外国語にも対応できる
  • 経費は初期費用と月額料金のみ
  • 顧客データを自社で管理できる
  • 自社の特徴や色をサイトに反映できる
  • 多用なサービスから自社に合った予約システムを選べる

近年では、Google翻訳などの自動翻訳機能ではなく、ネイティブレベルの多言語表示に対応したツールも増えています。
サービス例については、後項で具体的に解説します。

おすすめは多言語対応の予約システム

インバウンドからの予約は、多言語対応の予約システム導入がおすすめです。

インバウンドの集客において、OTAは初期の認知度向上と集客に非常に有効な手段ですが、長期的な視点で見ると、依存するのは得策とはいえません。

OTAを通じた予約は手数料が高く、また顧客データを自社で直接管理できないためです。
同じエリアの競合他社との低価格競争に巻き込まれると、利益が小さくなるリスクもあります。

長期的な収益の最大化と顧客との関係構築を目指すうえで、多言語対応の予約システムの導入をおすすめします。

多言語対応の予約システムの導入メリット

多言語対応の予約システムを導入するメリットは、以下の3つです。

  • インバウンドの集客向上
  • スムーズな予約対応
  • 顧客満足度の向上と信頼獲得

単に言語を翻訳するだけでなく、ビジネスの機会損失を防ぎ、業務効率と顧客ロイヤリティを高めるための重要な戦略です。

インバウンドの集客向上

多言語対応の予約システムは、インバウンドの集客を向上させ、予約の機会損失を防げます。

日本語が理解できない外国人観光客であっても、英語といった母国語で予約フォームをストレスなく入力できるため、途中で予約を諦める離脱を防ぎ、確実な予約獲得につながります。

さらに、これまでリサーチできなかった海外の検索エンジンやSNSからのアクセスが増加し、潜在的な外国人顧客層への間口が広がる効果も期待できるでしょう。

スムーズな予約対応

多言語対応の予約システムの導入で、予約受付から完了までがスムーズに進み、現場の業務負担を大きく軽減できます。

顧客が自国語で予約プロセスを進められるだけでなく、スタッフ側も言語の壁を意識する必要がありません。

言語の違いによる予約内容の確認や国際電話での対応といった複雑で時間のかかる業務から解放され、本来の接客やサービスに集中できるようになります。

顧客満足度の向上と信頼獲得

多言語対応した使いやすい予約フォームを提供は、顧客満足度の向上と、ブランドへの信頼獲得に直結します。

顧客にスムーズで快適な予約体験を提供することで、質の高いサービスというポジティブな印象を与えられるためです。

また、予約後の自動返信メールも多言語対応にすれば、予約内容や日時、料金などの重要事項を正確かつ明確に伝えることができます。

予約内容をめぐるトラブルのリスクを大幅に減らすことができ、外国人ユーザーからの信頼と満足度を高められるでしょう。

インバウンド向け予約システムを選ぶ際のチェックポイント

インバウンドの集客に成功するためには、システムの導入そのものと同じくらい「何を基準にシステムを選ぶか」が重要です。
以下を確認して、自社に合った予約システムを選びましょう。

  • 対応言語数
  • 予約フォーム・管理画面の多言語対応
  • 事前決済機能の有無
  • 外貨決済・国際ブランドクレジットカードへの対応
  • 時差対応(タイムゾーン設定)
  • 自動返信メールの多言語対応
  • 無料プランの有無

単純に多言語に対応しているだけでなく、外国人顧客との取引に関するリスクや不便さを解消できる機能が備わっているかを確認することが大切です。

対応言語数

インバウンド集客の成否は、言語対応の網羅性が重要です。

世界共通語であり、最も多くの国籍の人々に利用されている英語への対応は必須ですが、それだけでは十分とはいえません。

とくに、訪日観光客のボリュームゾーンであるアジア圏からの需要を確実に捉えるため、世界人口における使用率が高い中国語(簡体字・繁体字)や、主要な近隣市場である韓国語への対応は極めて重要です。

また、欧米豪からの旅行者を重視するサービスの場合、フランス語やスペイン語といった言語への対応も求められます。

単なる多言語対応ではなく、自社のターゲット層が利用する言語を分析し、予約システムが羅して対応できるか確認することが、予約の取りこぼしを防ぐ第一歩となります。

管理画面の多言語対応

予約システムが多言語対応しているか判断する際は、顧客が利用する予約フォームだけでなく、スタッフが日常的に使用する管理画面にも着目する必要があります。

インバウンド集客を目的としたサービスを提供している場合、日本人スタッフだけでなく、外国人スタッフや多国籍なチームで予約運用を行うこと少なくありません。

管理画面が日本語のみだと、業務内容の理解や操作に時間がかかり、結果的に業務効率の低下を招いてしまうこともあるでしょう。

外国人スタッフや多国籍なチームで運用する場合は、導入前に管理画面の多言語対応も確認しておくべきです。

事前決済機能の有無

事前決済機能の有無は、多言語対応の予約システム選びでは、重要な条件のひとつです。

海外からの予約で問題となりやすいのが、無断キャンセル(ノーショー)による売上損失です。

事前決済機能があれば、予約時にデポジット(保証金)として料金の一部、あるいは全額決済を完了させられます。
決済が終わっていれば、顧客の無断キャンセルを減らせ、ノーショーによる売上損失のリスクを軽減できます。

事前決済の導入は、安定した収益確保のための強力な対策といえるでしょう。

外貨決済・国際ブランドクレジットカードへの対応

海外顧客の予約を確実にするうえで、決済方法の対応範囲は非常に重要です。

一般的に、海外では日本よりもキャッシュレス決済が普及・浸透しているため、予約システムにおける決済方法の多様性は機会損失に直結します。

まず、VisaやMastercard®、JCBなどの主要な国際ブランドクレジットカードに対応していることは、システム選びの必須条件といっても過言ではありません。

さらに、可能であれば外貨決済に対応しているシステムを選ぶべきです。

外貨決済に対応していれば、為替レートの変動リスクを抑えつつ、顧客が現地の通貨に近い感覚で料金を認識し、スムーズな決済ができるというメリットがあります。

顧客の予約完了率を高めるだけでなく、事業者側の為替リスク管理にも役立ちます。

時差対応(タイムゾーン設定)

海外からの予約を受け付ける際、時差への対応は予約トラブルを防ぐうえで欠かせません。

予約システムの日時表示が日本時間(JST)だけだと、顧客は自国の時間との差を計算しなければならず、認識のずれが生じやすくなります。

その結果、予約時間に関する問い合わせの増加や、誤認識によるトラブル、最悪の場合はノーショーにつながるリスクもあります。

システムがタイムゾーン設定に対応していれば、顧客がアクセスした地域に基づいて予約日時を自動的に現地時間で表示することが可能です。

顧客は正確な時間を把握でき、安心して予約を完了できます。

自動返信メールの多言語対応

予約システムにおいて、予約完了後やリマインドのメールは非常に重要な役割を果たします。

しかし、メールが日本語のみで送信された場合、顧客に予約内容や注意事項が正確に伝わらない可能性があり、後のトラブルの原因になりかねません。

そこで、予約時に選択された言語で自動送信メールが送信される機能が役立ちます。

予約内容に関する問い合わせを未然に防ぎ、スタッフ側の問い合わせ業務の削減にも効果を発揮します。

無料プランの有無

無料プランといった、導入前に実際の使いやすさや、言語対応、決済機能といった主要な機能が期待通りに動作するかを試せる環境があるかは重要なポイントです。

無料プランや無料トライアル機能が用意されているシステムであれば、初期費用や固定費をかけることなく、操作性を確認できます。

システムのミスマッチを防ぎ、導入後のリスクを最小限に抑えられます。

多言語対応している予約システム5選

以下では、インバウンドに強いおすすめの予約システムを5つご紹介します。

  • SuperSaaS
  • EDISONE予約
  • BookingOnline
  • SelectType
  • ChoiceRESERVE

これまでに解説したとおり、インバウンド対応においては、多言語機能だけでなく、柔軟な決済対応や管理画面の使いやすさなど、さまざまな機能や条件が求められます。

1. SuperSaaS

SuperSaaS(スーパーサーズ)は、世界20万社以上の導入実績を持つ、オランダ発のグローバルな予約システムです。
34以上の言語に対応しており、世界展開しているビジネスに非常に強いのが特徴です。

また、PayPal決済機能で多くの外貨に対応しており、世界すべてのタイムゾーンに対応しているため、どこの国の顧客も正確な日時を表示できます。

重複予約の可否、予約キャンセル期限の設定といった予約プロセスの詳細から、独自のCSS適用、独自のカスタム予約フィールドやドロップダウンリストの登録など、カスタマイズ性が高い点も評価されています。

無料試用可能なため、導入前にシステムの操作性や機能の確認も可能です。

2. EDISONE予約

日本初の多言語対応の予約システムであるEDISONE予約(エジソンよやく)は、業種ごとのサイトにあわせたデザインにできます。

飲食店や美容サロン、イベント、スクールなど、業種に合わせた9つの予約タイプを提供しており、複雑なIT知識がなくても視覚的な操作でシステムを構築できます。

事前カード決済機能や顧客管理機能も充実しており、国内でしっかりとサポートを受けたい事業者におすすめです。

3. BookingOnline

BookingOnline(ブッキングオンライン)は、多様な業種・用途に対応できる汎用性の高い特徴を持つ予約システムです。
英語や中国語を含む多言語対応を柔軟にカスタマイズできます。

宿泊やアクティビティ、施設など幅広い予約形式に対応しながらも、機能はシンプルで操作に複雑さがありません。
レイアウトや価格設定を自由にカスタマイズできるため、ブランドに合わせたシステム構築が可能で、充実したQ&Aと個別対応のサポート体制も強みです。

4. SelectType

SelectType(セレクトタイプ)は、フォーム作成に強みを持ち、予約フォームのデザインや項目を細かくカスタマイズできる点が魅力の予約システムです。

英語や中国語(簡体字・繁体字)の翻訳テンプレートが用意されており、予約画面の内容からお客様への通知メールまで、オリジナルの多言語設定が可能です。

自動翻訳ではなく、各テキストを細かく設定できるため、ブランドイメージに合わせた正確なインバウンド対応を実現できます。

▼SelectTypeの詳細はこちら

5. ChoiceRESERVE

ChoiceRESERVE(チョイスリザーブ)は、大企業や公共性の高い施設、複雑な予約管理が求められる業種に多くの導入実績を持つ、高機能な予約システムです。

単体で多言語対応するのではなく、WOVN.ioの多言語化ソリューションと連携させることで、最大30カ国語まで対応可能な拡張性を持っています。

管理画面上から予算とリソースとポリシーに応じて、機械翻訳・人力翻訳・プロ翻訳の使い分けが可能です。

予約のプロがヒアリングしながら課題解決を並走するサポート体制があり、高い信頼性と柔軟な設計が求められる大規模な施設やサービスに適しています。

▼ChoiceRESERVEの詳細はこちら

最適な予約システム導入でインバウンド集客を成功させる

インバウンド集客で安定した収益を確保するには、多言語対応の予約システムの導入が不可欠です。

システム選びにおいては、まず自社の事業やサービス形態などに合致した機能を持つかを前提に、そのうえで事前決済機能や時差対応、管理画面の多言語対応といった細かな機能を満たしているか確認しましょう。

これらの機能を備えたシステムは、外国人顧客に快適な予約体験を提供し、顧客満足度やリピート率の向上につながります。

本コラムのチェックポイントやおすすめシステムを参考に、最適なシステムを選び、インバウンド集客を成功させましょう。

最適な予約システムに関するさらなる詳細情報や比較は、以下も参考にしてみてください。