ネイルサロンにおすすめの予約システム5選!選ぶポイントも解説
少数のスタッフで運営されていることの多いネイルサロンでは、予約受付は経営にとって重要なカギであり、また悩みの種でもあります。
予約システムの導入は、予約業務を効率化してスタッフの負担を軽減するだけでなく、お客様の満足度向上にもつながりサロンの運営にも貢献します。
このコラムではネイルサロンへの予約システムの導入メリットや備えるべき機能を解説し、特に小規模経営のサロンにおすすめのシステムを紹介します。
ネイルサロンの予約によくある困りごと
電話対応が面倒、営業時間外には予約を受け付けにくいなど、ネイルサロンの予約には特有の悩みがつきものです。
施術中や営業時間外に予約が取りにくい
ネイルサロンでの施術は非常に繊細な作業なので、中断して予約の電話を取るのは難しいものです。
それでも、少人数運営であるケースが多いネイルサロンでは、電話応対で施術を中断することは避けられません。
手を離せるところまで進めてから応対しようと思ったら電話が切れてしまったという事態は、どのサロンでも経験があるのではないでしょうか。
電話に出られたとしても、その応対で時間がかかったり頻繁に応対したりすると、施術中のお客様に不快感を与えてしまうことがあります。
その一方で、ネイルサロンが来店予約を取れるのは、予約システムがなければ営業時間中の電話か来店時の対面予約に限られます。
夜間や休日などには基本的に予約を受け付けられません。
店長個人の携帯番号を予約用の連絡先にしている方もいらっしゃるようですが、プライベートの時間を圧迫することになりますし、個人情報なので悪用の心配もあります。
正確な予約情報の把握が困難
少数スタッフで運営していることの多いネイルサロンでは、受付業務専門で人員を配置することはほぼありません。
予約受付はスタッフの誰かが業務の合間に行うので、予約受付以外の業務に負担がかかる上、予約業務に時間を取られると来店しているお客様の待ち時間が増える原因になります。
また、予約受付自体、施術履歴などの個人情報を扱うので取り扱いには気を遣います。
お客様の情報や予約日時を間違えると、クレームにつながりサロンへの信用も低下してしまいます。
施術内容に合った適切な予約時間を確保しないと、施術の間に空き時間が生じたりダブルブッキングしたりする可能性もあり、予約業務には慎重さが求められます。
顧客のフォローアップに手が回らない
予約受付だけでなく予約の変更やキャンセルの際にも、カルテと照らし合わせお客様の情報を確認する時間と手間が発生します。
また、無断キャンセルしたお客様にはフォローの連絡をする必要が生じますが、なかなかそこまで手が回らないのが実情でしょう。
既存顧客には定期的な来店を促すことが重要ですが、こちらもそれだけの労力を割くことは、小規模や個人経営のサロンでは難しいものです。
ネイルサロンの場合は集客においてリピーターの確保と、それによる口コミは非常に重要。
それだけに再来店へと誘うフォローアップは、経営にとって大きな意味を持つと言えます。
施術履歴などのカルテ情報をすぐに見られない
ネイルサロンでは過去の施術メニューなどをカルテに記録し、1冊にまとめて保管します。
予約システムを使わず紙ベースでカルテを管理していると、それを見られるのは同時に1人だけとなり、複数の予約対応では一方のお客様を待たせてしまうことになります。
過去の施術内容や気を付けるべきポイントがすぐに見つけられず、予約に手間取ることにもつながります。
また、営業期間が長くなればなるほどカルテは増えていき、保管スペースは圧迫されていきます。
ネイルサロンに予約システムを導入するメリット
お客様だけでなくお店にも豊富なメリットがあるのが予約システム。
ネイルサロンへの予約システム導入は、サロン経営にも大きなサポートになります。
初来店・リピートが獲得しやすい
予約システムを導入すれば、予約は24時間いつでも、ネットにつながる環境ならどこからでも受け付けられるようになります。
そのため休業日や夜も、スタッフの手をわずらわせず予約が取れて、新規のお客様の獲得を促進できるでしょう。
空き状況もパソコンやスマートフォン、タブレットを見ながらお客様側自身で確認でき、都合のよい日時を選びやすくなります。
時間がない方だけでなく、電話が苦手な方も予約行動への心理的ハードルが下がり、より予約しやすくなるのもメリット。
誰でも操作しやすくわかりやすいシステムを導入すれば、それだけ予約は取りやすくなります。
美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」によると、ネイルサロンの場合、予約システムがあるサロンではネットからの予約が男女とも5割を超えるというデータもあります。
より施術に注力できる
予約システムのメリットは、もちろんお客様側だけのものではありません。
ネイルサロン側でも、これまでスタッフの手をわずらわせていた予約業務が圧倒的に軽減されます。
予約システムからお客様側の操作で受け付けるので、お客様の氏名や日時などを間違えるリスクは皆無になります。
受け付けた予約の確認は店長でもスタッフでも、いつでもどこでもパソコンやスマートフォンやタブレットから確認可能。
別の部屋にいるスタッフが同時にそれぞれのデバイスから予約状況を確認でき、また、外出しているときでも予約状況がチェックでき、日常の業務を大幅に効率化できます。
スタッフ間での予約情報の共有も、スマートフォンやタブレットで各自確認するだけで済ませられます。
顧客データを分析・活用できる
受け付けた予約の内容は顧客データとして予約システムに蓄積。
顧客情報で記録できるのは、住所や生年月日といった基本的な個人情報から来店回数、さらに過去の施術履歴などのカルテ情報も含まれます。
予約管理とお客様ごとの情報が一元管理できれば、予約確認時にすぐに詳細まで確認できるため、業務の効率化につながります。
さらに、データ上の顧客情報を分析することで、今後の集客対策も可能。
例えば、来店者にはどういう年齢層が多いか、集客エリアはどの辺りまでか、どういった施術内容が多いか。
こうしたデータを分析することにより、経営数値の予測を立てることができるようになります。
また、様々な業務活動の結果を数値として把握できることから、スタッフの業務成果も見える化でき、やりがいにもつなげられるでしょう。
そのうえ、施術から数週間後に再来店の案内を出したり、誕生日や記念日の前にお祝いメッセージやキャンペーン情報を送ったり、様々なマーケティングデータとしても活用できます。
ネイルサロンに欲しい予約システムの機能と選び方
予約システムには顧客分析など予約受付以外にも様々な機能があります。
使いやすさやコストも考えて、自店に向いたシステムを選ぶのがおすすめです。
直感的に操作できるか
第一に、お客様が簡単に操作できるシステムであることが大前提。
一方で、サロンのスタッフにも操作が簡単であることも重要です。
予約システムには予約受付のほかにも様々な機能があり、それらを直感的な操作で利用できるかどうかが、予約システムの価値につながります。
また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットといった複数のデバイスで操作できれば、使い勝手は格段にアップ。
マウスやタッチパネルの操作だけで使える予約システムもあるので、キーボード操作が苦手な方はぜひ導入をおすすめします。
カスタマイズは簡単にできるか
予約画面のカスタマイズが簡単にできるかは大きなポイントです。
スタッフの人数、営業時間など、自店の事情に合わせて導入時に予約システム会社がどれだけ要望を聞き入れてくれるかが、その後のシステム利用の利便性を大きく左右します。
また、導入後にもカスタマイズの必要は生じます。
顧客データを年齢、来店回数と期間、担当スタッフ、施術内容などによって分類し管理することで、サロン経営の見通しが立てやすくなるでしょう。
こうしたカスタマイズは導入した予約システム上から自店で行うことになる場合が多く、店長やスタッフが簡単に実施できるシステムであるかどうかも重要です。
ホームページやPOSシステムなどと連携できるか
既に自店のホームページを持っている場合、そこに予約システムを組み込めれば、お客様に対する利便性はかなりアップします。
ホームページ上での休業のお知らせなどと連動して使えるので、お客様の予約作業もかなりスムーズです。
そのうえ、電子カルテやPOSシステムといった店内のシステムと連携できれば、顧客情報の取り扱いも格段に便利になります。
お客様の属性と会計履歴を紐づけて管理できることで、経営予測もかなり立てやすくなるでしょう。
なお、既存システムとの連携で注意したいのがセキュリティ。
年齢や連絡先、これまでにかかった費用や施術履歴など複数の個人情報を扱うので、セキュリティの確かさも重要です。
コストに見合う機能やサポートはあるか
当然ながら、機能を多く利用するほど予約システムの利用料金は高くなりがち。
予約システムには予約受付とそのデータ管理だけなら無料で利用できるケースもあります。
導入時の初期費用だけでなく月額料金、さらに追加機能ごとのオプション料金もチェックし、コストと機能のバランスを考慮して自店に適した予約システムを選ぶようおすすめします。
また、予約システムを提供する会社のサポート体制もチェックしましょう。
導入前から様々な相談を受け付けてくれるかに加え、導入後もトラブルや要望などを気軽に相談できるかは意外に重要なポイントです。
ネイルサロンにおすすめの予約システム5選
ここでは、ネイルサロンにおすすめしたい予約システムを、一般業務向けのシステムと、美容業界用に特化されたシステムから5つご紹介します。
ResKa
ResKa(レスカ)は株式会社MareSpera(マレスペラ)が提供する多業種向け予約システム。
2018年2月からサービス開始された比較的新しい予約システムで、従来の類似システムでの問題点を改善しているのが特長です。
顧客情報の登録後はマウスやタッチパネルによる操作のみで予約入力も管理業務も行えるので、パソコン操作の苦手な方でも簡単に使用可能。
画面はシンプルで、お客様もスタッフも操作に迷わず直感的に使用できます。
顧客情報のカスタマイズも簡単にでき、予約情報と施術カルテが一元管理できるのはもちろん、別のツールからの移行がスムーズな点も便利。
サーバには業界標準とも言えるAWSを使用しており、万全のセキュリティ体制で個人情報も安心です。
1ヶ月間は無料でトライアル使用が可能なので、操作性や機能を実際に試してから本格導入することができます。
STORES予約
STORES(ストアーズ)予約はSTORES株式会社が提供する予約システムです。
フリープランも含めて金額別に5プランが用意されていて、予約管理だけなら無料で使用できます。
LINEミニアプリ、Googleカレンダー、Zoom、入退室管理システムなど多彩な連携機能があり、予約業務などが非常に便利になるでしょう。
さらに、API連携機能によりPOSシステムや社内基幹システム、Salesforceなどの外部システムと連携できるので、会計管理や経営予測などにも利用できます。
導入前には相談窓口があり、導入後もチャットによるサポートが受けられるため安心です。
Airリザーブ
Airリザーブ(エアリザーブ)は情報産業大手のリクルートが手がける予約システムです。
Googleカレンダーや解析システムのGoogleアナリティクスと連携するほか、POSシステムのAirレジ、待ち時間管理システムのAirウェイトなどリクルートの様々な関連サービスとも連携します。
ベーシックとプレミアムの2つのプランがありますが、予約管理と顧客検索だけなら無料のフリープランで使えます。
メールと電話による無料サポートが受けられます。
ワンモアハンド
ワンモアハンドはネイルサロンやエステ、鍼灸院、整骨院に特化した予約システムです。
予約メニューの種類が多く、料金設定が複雑になりがちなネイルサロンでも詳細な予約設定機能により対応ができます。
予約時の指名などもできるので、お客様にとっても使いやすい予約システムです。
LINEやGoogleカレンダー、Google口コミなどとも連携できるので、いっそうの集客にも役立ちます。
3つのプランが用意されていて、いずれも初期費用は無料です。
reservia(リザービア)
reservia(リザービア)はネイルサロンをはじめ理美容室、エステ、脱毛サロンなどに向けた予約システムです。
Google検索やGoogleマップ、LINEからも予約を受け付けられます。
また、クーポンやスタンプ機能がある予約用のアプリ「サロンカード」が使用でき、費用をかけずに集客対策ができます。
電子カルテとの連携機能があるなど美容サロンに特化したPOSシステム「リザポス」と連携するので、会計分析などにも便利です。
まとめ
小規模経営のネイルサロンでは、自動で予約を受け付けてくれる予約システムは、予約業務の効率化や経営の安定化などに大いに役立ちます。
お客様もスタッフも活用しやすいシンプルな操作性、パソコン以外でも使える多種端末対応、予約情報と顧客カルテの一元管理などを、まずは重視すべきでしょう。
様々な機能を持った予約システムがありますが、欲しい機能やコストを見定めて、自店に適切なシステムを導入することをおすすめします。
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