【2025年版】予約管理システム比較

コスト削減?PHP(ピーエイチピー)で予約システムを作成する方法

公開日:2025.03.12 更新日:2025.03.12

予約システムの導入を考えているものの、以下のように考えている方もいるのではないでしょうか。

「可能であればコストを抑えたい」
「予約フォームをカスタマイズしたい」

悩みを解決する手段として、PHPがあります。

本コラムでは「PHPとは?」という疑問のほかに、PHPで予約システムを導入するメリットや、作成する際の手順、注意点について解説します。

予約システムの導入や別のシステムへの変更を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

PHPとは?

PHPとは、HTMLにも埋め込みができる柔軟性の高いプログラミング言語です。
記述がシンプルであるため、初心者でも扱いやすいプログラミング言語として知られています。

Webサイトやアプリケーションにも強く、上級者や企業からも厚い支持を集めているのが特徴です。
サンプルやエラー発生時の対応方法も調べやすく、トラブルで困っても対応しやすいでしょう。

プログラム開発時に活用できる「ライブラリ」は、予約システムをカスタマイズしたいときに重宝するはずです。
無料で利用できるため、幅広い業界で使用されています。

PHPで予約システムを導入するメリット

PHPで予約システムを導入するメリットは、以下のとおりです。

  • 予約システム導入コストを抑えられる
  • 初心者でも導入しやすい
  • WorgPressとの相性がいい
  • カスタマイズやエラー時の対応も比較的簡単

誰でも利用・再配布できるオープンソースの言語で、数多くのレンタルサーバーに対応しているという点からも、重宝されているPHPを活用しましょう。

予約システム導入コストを抑えられる

無料で提供されているプログラムも多いため、開発コストを抑えられます。
業務効率を上げたいと考えていても、予算が限られている場合には重宝される方法のひとつです。

数多くのレンタルサーバーに対応しているため、サーバーを構築するコスト・手間も削減しやすいといえます。

運用までのスケジュールに余裕があれば、PHPで予約システム導入を検討するのも良いでしょう。

初心者でも導入しやすい

PHPは長く使い続けられている言語であることから、ライブラリやフレームワーク、セキュリティ対策も用意されており、初心者でも導入しやすいといえます。

使用方法がシンプルであることも加えて、リサーチすればあらゆる情報を入手できるため、初心者でも導入・運用しやすい点がメリットのひとつです。

使いやすいのは作成者側だけではなく、予約する顧客側も同様です。

PHPを活用した予約システムであれば、必要な機能を実装できるため使い勝手の良いオリジナルの予約フォーム作成が実現できます。

WorgPressとの相性がいい

PHPで予約システムの作成を考えている際に相性が良いと言われているのが、WordPressです。
プラグインのベースをそのまま使用することもできますが、PHP部分をカスタマイズできます。

プラグインは有料・無料のものがあり、それぞれ特徴も異なるため、サービス内容や目的に合わせたプラグインの選択も可能です。

WordPressのプラグインを使用できれば、システムの作成時間も大幅に短縮できるでしょう。


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カスタマイズやエラー時の対応も比較的簡単

PHPで予約システムを導入すると、カスタマイズをしたい、エラー対応が必要という際でも比較的簡単にできます。

プログラミング言語の中でもPHPの歴史は深く、無料で使えるプログラムコードであるオープンソースも多く公開されています。
機能を追加したい場合でも、1から構築せずに導入できるため、スピーディに対応可能です。

インターネットでリサーチしやすい点も、容易に対応できる要因です。
予約フォームをカスタマイズしたい、エラーを解消したくても、プログラミングに慣れていないと対応方法に困りがちです。

インターネットで必要な情報を見つけやすいため、経験を重ねることで次第にスムーズに対応できるようになるでしょう。

予約システムをPHPで作成する手順

予約システムをPHPで作成する際の手順を解説します。

  1. データベースの作成
  2. 予約フォームの作成
  3. 予約情報の書き込み処理
  4. 予約情報の読み込み処理
  5. 予約情報の表示

予約システムの基本的な仕組みである「予約情報」や「予約する時間の登録および保存」を、詳しく解説していきます。

データベースの作成

データベースの作成から取りかかりましょう。
顧客が入力した予約情報は、データベースに格納されるため、非常に重要な役割があります。

データベースとは、データを取得したり使用したりできるようにまとめたもので、「MS-SQL」「Postgr SQL」といった無料サービスが提供されています。

予約時に必要な入力項目を決めておく必要があるため、データベースを作成する前に、以下のような予約時に必要な項目をリストアップしてください。

  • 予約ID
  • 予約者氏名
  • 連絡先
  • 予約人数
  • 予約日
  • 予約登録日
  • 予約枠数
  • 予約登録日

業種によって必要になる項目は異なるため、予約時に知っておきたい情報に関してまとめておきましょう。

予約フォームの作成

データベースの作成ができたら、リストアップした項目に応じて予約フォームの作成をしていきます。

予約フォームの開発には、Webページを作成するために使用されるHTMLやJavaScriptなどの言語スキルが必要です。

以下が、言語ごとの特色です。

  • HTML:ホームページ内にリンクや画像などを貼り付けられる言語
  • JavaScript:メニュー項目やチェック項目を入れてページ内に動きをつけられる言語
  • CSS:HTMLで作った文章の文字を太くしたり色を付けたりできる言語

PHPはデータベースへデータを保存する・引っ張り出して活用する機能を開発時にはPHPが必要ですが、上記の言語スキルも一定レベルは取得しましょう。

予約情報の書き込み処理の開発

最初のステップで作成したデータベースへ、予約情報の書き込みができるよう処理をします。

入力した情報をデータベースへ登録するための実装で、PHPで「データベースへの接続」「入力項目の登録」「登録後のメッセージ表示」の処理を行ないます。

登録後のメッセージ表示は、登録成功のメッセージと失敗した際のエラーメッセージの2種類の実装が必要です。
エラーメッセージの表示ができれば、顧客が記入した内容に不備がある場合、自動で訂正・再入力を促せます。

予約情報の読み込み処理の開発

予約時に入力された情報をデータベースへ読み込みをする処理を実装しましょう。

以下が行われるように、作成します。

  • データベースに接続し登録されている情報を読み込む
  • 順次表示する

ポイントは、情報を読み込む際の検索条件の設定です。

蓄積されている情報が多くなればなるほど、読み込みに時間がかかってしまいます。
運用後の効率化を考えると、導入しておきたい設定のひとつです。

予約情報の表示

予約情報を表示するための処理も行いましょう。

顧客が使いやすいように予約データはカレンダー形式で表示し、予約ボタンまたは予約フォームへリンクできるようにすることがおすすめです。

顧客が予約する際に予約したい日付のボタン(もしくはリンク)を選択し、予約フォームへ移行できる機能ができていれば完成です。

作成後は必ずテストを行ない、正常に作動するかチェックすることを忘れないようにしましょう。

予約システムをPHPで作成する際の注意点

導入コストを抑えられるうえに、カスタマイズしやすい点で重宝されるPHPで作成する予約システムですが、注意点もあります。

コスト面においては魅力的ではありますが、次の注意点も留意しておきましょう。

  • 開発・導入までに時間がかかる
  • セキュリティの確保
  • 予期せぬエラー対策

注意点はいわゆるデメリットにもなるため、メリットと照らし合わせながら自社に適した方法かどうか精査することをおすすめします。

開発・導入までに時間がかかる

PHPでの予約システムの作成は、開発・導入までに時間を要します。
今すぐに予約システムを導入したいと考えている際には、不向きな方法といえます。

初心者が取り入れやすいプログラミング言語ではありますが、ある程度の知識は必要となります。

通常の業務と並行して知識を学んだり、システムを実装したりすることは容易なことではありません。
時間や人材面でも余裕を持った状態で取り組む必要があるでしょう。

自作の予約システムを導入を検討するならば、長い目で見た運営プランが必要となります。

セキュリティの確保

作成した予約システムを、顧客が安全に使用できる環境の確保も必要です。

クレジット情報や氏名、住所など予約時には数多くの顧客情報を扱うようになります。
顧客情報を厳重に管理することは、重要事項のひとつです。

顧客情報の流出は企業の信頼を失う理由のひとつともなるため、しっかりとセキュリティ対策を練りましょう。

第三者が簡単に予約情報を操作できないようにログイン機能を搭載したり、パスワードの暗号化をしたりなどセキュリティ確保をする必要があります。

予期せぬエラー対策

顧客が予約情報を入力する際に、求めている形式で入力されているとは限りません。
入力ミスなどにより、適切に処理されないケースが発生する可能性も考える必要があります。

不適切な入力情報をいち早く気づくために、チェック処理を導入する必要はあるでしょう。

チェック処理と同様に大切なのが、エラーハンドリングです。
エラーハンドリングとは、システムが予期していないエラーを発生したときに、適切な処理を行なうことを指します。

エラーメッセージを表示するだけではなく、エラーログを出力するなどエラーの原因を判明するための処置も必要です。

自作が難しい場合には既存の予約システムの導入がおすすめ

比較的初心者でも導入しやすいPHPであっても、予約システムを導入するのは労力も時間もかかってしまいます。

通常の業務を行ないながら、運用できるくらいのシステムを作成するのは簡単なことではありません。

作成し運用できたとしても、トラブル対応やエラー対策なども自社で行なう必要があります。
長期的な視点で見て、通常業務に支障をきたさない範囲で運用できるかを精査したうえで導入しましょう。

予約システムの自作が難しい際には、予約システムの導入がおすすめです。

無料であったり比較的リーズナブルな価格で利用できたりする予約システムあるため、「まずは使ってみよう」と考えている際にも導入しやすいでしょう。

システムが確立しているだけではなく、セキュリティ対策にも特化している点も導入のメリットです。

予約業務の効率化をサポートする予約システムは、以下を参考にしてください。

自社にあった予約システムの作成・導入を検討しよう

予約システムを導入することで、予約受付や顧客管理などがしやすくなり業務の効率化につながります。

PHPで自作できれば、自社の理想とするフォームを作成できるだけではなくコスト削減にも繋がるでしょう。

しかし、予約システムを作成・維持することは容易なことではありません

リーズナブルな価格でも利用できる予約システムもあるため、どちらが自社の運営に適しているのが精査しながら導入を検討してください。